タイトル未定2024/12/10 18:40
【保存して本文を書く】を押した。
小説家を読もう!すら経験したことのない、言わば童貞の私は緊張しながらページが読み込まれるのを待つ。
ああ、これが小説家になろう処女作となってしまうのか。
いざページが更新され「本文(必須)」の文字を目にすると、途端に考えていたはずの文章とも言い難い単語の羅列が空中分解し何も言えなくなる。
「エピソードタイトル」?なんのことだろう。
私と小説家になろうの間にはまだ何のエピソードもないのに。
私と彼の関係がワンナイトにならないことを願いながら、言うべき言葉を書くべき言葉を思い浮かべ繋ぎ合わせようとする。
初めてを経験した時はこんな気持ちだっただろうか。緊張やら興奮やら戸惑いがごちゃまぜになったドブ色の気持ちだったかあるいは何も感じなかったか。
今となっては思い出すこともない、或いは存在しない記憶が、今童貞と処女を卒業しようとする私の邪魔をする。
「記号挿入」の文字に妙ないやらしさを感じる。
ここまで書いて、なんだか一息ついてしまった。
一気に書き上げてフィニッシュしようと思ったのに、気づけば下書きを保存し一時休戦。私と彼との間に「タイトル未定2024/12/10 18:40」のエピソードが生まれた。
こうしてあっけなく私の初めては終わってしまったようだ。これからの私と彼の関係に不安を感じるスタートだが、誰しもこんなもんじゃなかろうか。気づけばあっけなく終わり、大した特別感もなく。