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【書籍化】スライムマスターちゃんのVRMMO  作者: アザレア
第3章 拠点強化とフィールド攻略編
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第52話

お待たせしました

第3章始まりです……ストック全然無いですが



「ご契約ありがとうございました」


 王都テイマーギルド2階。普段はほぼ立ち入らない場所で私はある手続きをしていた。時間は午前3時……1番人が少なそうな時間を見繕ってきた。転移のせいで若干気分悪い……


(しょうがないとはいえ、プレイヤーに顔がバレたからね……人が多いところに行きにくくなった)


 お面でも付けるか悩んだけど……そもそも首から下が奇抜過ぎてバレるので諦めた。そもそも王都はプレイヤーの数がそこまでだし、それに……


(拠点を手に入れたから逃げ込める先はできたからね)


 そう、私がわざわざこんな変な時間にテイマーギルドに来たのは拠点の契約をするため。ようやく念願の拠点を手に入れた!


「割と良いところを手に入れられた……交通の便は悪いけれど」


 私が購入したのはスライムの神殿の近くにある地下付き二階建てのお屋敷。広めの庭付きで高い塀と頑丈な鉄製の門があるからプライバシーも万全。元々買う予定だった建物よりもグレードが高い。交換券様々だね……


「さーて、それじゃあ早速向かおう……そしてプルーンを迎えに戻ってこよ」


 テイマーギルドから拠点に転送できる機能が欲しい……まぁ、拠点を手に入れたことで、今後は拠点に直接送れるようになったけど。

 私は船に乗って拠点のある地域まで移動、そして買った拠点に歩いて向かった。イベントのせいで久しぶりな感じがするなぁ……


「ここだね」


 目的地に到着。私は鉄の門をテイマーギルドで渡されていた鍵で開けた。門はキィィィ……と音を立てて開いた。

 この辺ただでさえホラーっぽいのに、今の音でより怖さを感じさせてきたよ。買った拠点に来たはずなのに心霊スポットに来た感じがする。


『拠点登録が完了しました。拠点内ではパートナーの行動制限が解除されます。テイマーギルドに預けられているパートナーを呼びますか?』


 あっ、プルーンを呼び出せるのね。往復せずに済んで良かった……私は目の前に浮かんでいるウィンドウを弄り、プルーンを呼び出した。


「ヒヤァ?」


 呼び出されたプルーンは不思議そうな声を出していた。まぁ、周りを見て察したのか困惑した雰囲気はすぐに無くなった。てかプルーンが困惑したところ初めて見た気がする。


「とりあえずお邪魔しま……自分の家だから言わなくていいのか」


 私は玄関の扉を開け、中に入った。扉の先にはそこそこ広く、2階への階段があるエントランス。前情報によると儲けていた商人の屋敷って話だったけど、少し貴族っぽい?

 ちなみにゲームだからなのか埃が積もっていたりはしていない。掃除の手間が無くてラッキーだね。


(でもエントランスって屋敷ならあるものだっけ?うーん、その辺詳しくないから分からないな)


 何か問題があるわけじゃないし、気にしなくていいや……とりあえず1階から見ていこうか。私はライムたちを引き連れて一階を見て回っていった。まずは左から……


「こっちは食堂と炊事場か……ここは工事して生産室や実験室にしようかな?私たち料理しないし」


 私は飴、それか買ったもので済ませられる。ライムたちは素材とかで良いからね。料理の必要性が全然無い。

 まだ家具とか置いてないから改造しやすいしね。機材や設備を入れれば……それっぽくなるでしょ。


「あと裏口があって裏庭に出れると……近くに井戸もあるね」


 あと炊事場の角の床に扉が付いていたから見てみると、梯子があって地下に降りれた。地下貯蔵庫かな?ここは素材を置いとけそう。


「次は真ん中を見てこよう」


 私はエントランスに戻り、玄関入って正面の部屋に入った。扉の先にはリビングみたいな部屋があって、裏庭がよく見える大きな窓があって明るかった。ここはこのままリビングや応接室として使おうかな。広いからみんな集まれそうだし。そんじゃ次1階右側。


「こっちは……特に何もない部屋だね。広めなだけで」


 ここは元々商会の事務所にでも使われてたのかな?うーん、どう使うか思いつかないな。ここはライムたちの休憩室や待機室としてでも使おうか。


「さーて、次は2階行こ」


 1階を見終わったからエントランスに戻り、階段を登って2階へ移動した。2階に上がると廊下が左右に伸びてドアが5個くらいあった。試しに1つ開けてみると、私室に丁度良いくらいの大きさの部屋だった。


「ふむふむ……2階は同じ大きさの部屋がいくつかあるだけみたいだね」

 

 他の扉も確認したら全部同じくらいのは大きさの部屋。1つは私の部屋にするとして……残り4つは現状使い道無い。使ってない部屋は客間か物置として使えば良いか。とりあえずエントランスに戻るか……

 

「これでもう見て回るところは無いし……好きに見て回ってきていいよ」


「ビリリ♪」


「メララ♪」


「ドロォ……」


「ヒヤァ」


 私の声を聞くや否やレモンとアセロラがピョンピョンと跳ねて消えていった。スチンとプルーンもゆっくり移動していく。ライムとルベリーは残った。


「ライムとルベリーは行かなくていいの?」


「メキュ」


「ノロォ」


 ライムは相変わらずとして、ルベリーも私から離れようとしないんだよね。仲間になったらより離れなくなった……ルベリーの性格かな?


(執着が強い感じなのかな?)


 闇属性らしい性格ではあるね。まぁ、推測でしかないから分からないけど。そういえばルベリーのステータスを確認してなかったね。確認しておこう。


▽▽▽▽▽▽

ルベリーlv11/20

種族:カース・スライム(第1進化)

HP:45/45

MP:25/25

スキル

《悪食》《打撃耐性・Ⅱ》

《呪い無効》

呪いの影響を無力化する

《束縛の呪い・Ⅰ》

相手の動きを縛る呪いを放つ

重ねがけすればするほど強力になる

《吸命の呪い・Ⅰ》

相手のHPを吸収する呪いを放つ

自分のHPが満タンでも吸収できる

△△△△△△


 ガチガチのデバフ要員だね。プルーンと違ってデバフに特化してるけども……デバフ以外の役割は難しいかな。


(進化でどう強化されるか……そこに期待ってところだね)


 lvも良い感じだから明日か明後日には上げ切れるかな……そういえば私の今のlvっていくつになったんだろう?こまめにチェックする癖も無いし知らないや。イベント中、1回も開かなかったし……ついでに見ておこう。


▼▼▼▼▼▼

ココロlv49

▷テイマーギルドランク:C

▷称号

・熟練調薬士

・狂科学者

・スライムテイマー

・一般神官(スライム)

▷パートナー:6/6

ライム:ピュリファイ・スライムlv38

レモン:ハイエレキ・スライムlv35

スチン:スワンプ・スライムlv30

アセロラ:ハイファイア・スライムlv28

プルーン:ハイフロストスライムlv22

ルベリー:カーススライムlv11

▲▲▲▲▲▲


 思ったよりもlv上がってた。あと1上げれば50……半分になるね。あとライムがあと少しで進化だ。


(次の目標はこれかな……ライムとルベリーの進化)


 私のlvはついでに50にする感じでいこう。新しい子を増やしても面倒だからね……どうせならまとめてlv上げたい。


「lv60になるまでは待ちだね……とりあえずステータスの確認はOK」


 あっ、あそういえば、イベントの後に気づいたんだけど称号の熟練調薬士の効果がちょっと変わってたんだよね。今はこんな感じになってる。


ーーーーーー

熟練調薬士

▷効果

調薬で失敗率が20%減少

調薬設備のある建物を借りやすくなり

家賃の値段が安くなる

自分の技術で扱える素材なら、事前に情報を得てなくても説明を見ることができる

▷取得条件

自作した薬の売上が合計10万Gを超える

調薬依頼で合計5万G以上の報酬を得る

ーーーーーー


 条件付きだけど素材の説明を確認しやすくなった。技術の判定がどうなってるのか分からないけど……今の私ならある程度は見れるはず。イベントで腕を磨けたしね。


(地味に素材の情報を調べるの手間だったしね)


 それに説明が見れない素材=私の手に負えない素材ということになる。技術不足で実験で失敗する可能性を減らせて素材ロスも減らせる。割と嬉しい効果。


「熟練になってもあんまり旨みが無かったしね。さーて、このあと何しよ?」


 後の時間は部屋をどうしていくか考えていこうかな。特に調薬関係の設備をどんなの入れるか考えなきゃ……拠点に使う分のお金を設備に使えるから、まずは大量生産できるようにしていきたい。


「色々夢が膨らむなぁ……」


「メキュ」


「ノロォ」


 私は予め用意しておいた調薬の設備をまとめたメモを見て、どう配置していくか楽しんでいった……途中でこの時間に考えるのは良くないと気づいてログアウトした。続きはお昼食べてからゆっくり考えよう……



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