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【書籍化】スライムマスターちゃんのVRMMO  作者: アザレア
第5章 第4回公式イベント 浮上都市編
124/173

第107話

大変長らくお待たせしました

リアルの用事も一段落したのですが、半分書いたところで書き直したりして遅れてしまいました

今後は3日に1話出せるように頑張ります




「合金化……難しいことに手を出そうとしてるね」


 私の拠点に招いたナギは面倒さを醸し出している表情をこっちに向けお茶を啜った……やっぱり合金化って面倒なんだ?


「合金化の大変さが理解できてないようだから説明するけど……合金化は自分を構成する身体に異物を混ぜ込むのと同じ。ムラ無く混ざれば良いけど……混ざり切らなければ意味が無い」


 確率としては1000体に1体。パートナーの種族+そのパートナーの性格でも左右される。あと私がやろうとしていることも問題らしい。


「私に聞いてきた火と氷に関する金属だけど……そういうのは金属+別属性で合金化めちゃくちゃしにくい……別属性2種類とか無理。下手すると金属から別の属性に進化するかもしれない」


「思ってた以上に面倒なんだね……合金化」


 合金化しない方が良いのかな?説明聞くだけで手間がヤバそうだし。しかし、そんな私をフォローするかのように説明を続けた。


「合金化するなら、他属性を含まない金属を使えば良いと思う。それなら金属属性からズレることはないはず……そういった金属を扱ってる店をいくつか教えておくよ」


「ありがとう。ナギ」


 私はナギに鉱石のお店を幾つか教えてもらった。その中でもオススメの店を聞き、ナギを送っていくついでに立ち寄ることにした。


「新しい薬の感想よろしく」


「面倒……まぁ、善処はする」


 ナギと別れ、私はその足で鉱石屋に向かった……オススメされたのは路地に入ったところにあって、隠された名店って感じ。


「すみません。他の属性を含まない金属鉱石ってありますか?」


「金属属性だけの鉱石なら、そこの棚にあるぞ」


 店主のお爺さんに聞いた場所を見てみると、碁盤のような棚に鉱石がいくつも置かれている……普通の鉄や銅の他、テーバダイトなどのファンタジー金属の鉱石と沢山ある。


(ファンタジー金属はどれも高めだなぁ……)


 私の財布に致命傷を与えるものが大半を占めている……決してケチりたいわけじゃない。だけどある程度妥協しないと、金策じゃどうしようもないくらいのダメージを受ける。


(とりあえず……今のままだとタンクとしてのドランはスチンとプルーンの劣化になるから、そこを補強できるものが良いね)


 今のドランは温度に対する耐性はあるけどスチンみたいな粘り強い回復能力は無く、プルーンのような堅牢な氷の盾も無い。

 かと言ってこの2体の能力を覚えさせても意味は無い。必要なのは今の耐性を活かしつつ、スチンとプルーンには無い強みを覚えさせたい。というかタンクじゃなくても良い。


「ドランは何か気になるものある?」


「メタァ……」


 一応、連れてきていたドランに聞いてみるけど反応が薄い……これは私が決めるしかないかと思っていると、ニュっとドランが1つの鉱石に身体を伸ばした。


「マグネダイト……流された魔力に応じて磁力を発生させる鉱石?」


 魔力版の電磁石みたいな鉱石だね。値段もそこそこリーズナブルだし、ドランが反応を示したから買っていこう。


「磁力……どうなるか楽しみだね」


 私はドランの進化先に期待しつつ、素材集めを再開するために拠点へと一旦戻った。



 素材回収2回目は惑わしの大砂丘。アースラプトルの血が足りないからね……他の亜竜たちは面倒だから血を集めるならアースラプトルだね。


「そろそろここのフィールドも攻略しなきゃだね……霞森や氷原、山に比べれば楽だし」


「ビリリ」


「メララ」


「スナァ……」


 私はモンスターたちをボコボコにするレモン、アセロラ、レンシアを見ながら呟いた。砂丘はレンシアが居るだけで相手を拘束。あとはレモンとアセロラに任せればOK……タンク役もレンシアが居れば必要無いから編成はライム、レモン、アセロラ、レンシア、ドラン。攻め攻めの編成で来ている。


「メタァ……メタァ……」


 ドランは買ってきたマグマタイトをテーバダイトと一緒に食べていく……嫌がったりせず食べてくれるから合金化してくれそうだね。


「「キュイイイイ!!」」


「今ドランを可愛がってるから煩くしないで……レンシア」


「スナァ……」


 鳴き声をあげて突撃してくるアースラプトルたちをレンシアが捕縛し硬く絞めあげる。アースラプトルは鳴き声をあげられなくなり、レモンとアセロラの攻撃で素材に変わっていく。

 前から思ってるけど、ここはモンスターに襲われやすいからlv上げに向いてる。この調子ならレモンとアセロラも第4進化できそう。


(スチンのlv上げもしなきゃ……最近、あんまり連れて行けてないし)


 メンバーが増えるとね。特にタンク役は1体居れば良いし……スチンが活躍できるフィールドが霞森と霊山くらい。この2箇所もあとで素材集めに向かうし、その時にスチンはlv上げしよう。どっちのフィールドに生息している亜竜たちもスチンの方が相性良いし。


「クソプテラとクソアンキロ……あいつらと比べたらアースラプトルは可愛いもんよ」


 それでいて亜竜の血に個体差は無い。血だけ狙うならアースラプトルが乱獲対象になる。


「素材と言えば……あとはアントライオンを倒して化石稼ぎしなきゃか」


 あいつらの巣は今居る辺りには見えないから探さないと……私がそんなことを思っているとメールが届く音がした。誰か確認すると運営から……内容は第4回公式イベントの告知だった。


「イベント名は【The Floating City】」


 海底より突如現れた都市を探索するというイベントについての告知だった。

 

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― 新着の感想 ―
ルルイエ?
海底から現れた都市……嫌な予感がして来ますねぇ…………Ia Ia......
雷娘「ビリリ」 風使い「ヒュウ」 磁化金属っ子「メタァ」 末は超電磁ロボか、グレートマジンガーか! おおきくな~れw
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