第89話
『個体名:チェリモのlvが一定値に達しました。進化が可能となりました』
スノービーストとゴーレム狩りを続けること3時間弱。チェリモのlvは順調に上がって進化できるlvまで上げ切れた。アセロラの火炎放射が強過ぎたね……
(ライムとか第4進化が見えてきたからね……)
ライムはずっとパーティーに居るからlvが上がっていく。ただ50から60になる間が結構経験値が必要みたいだから……本戦に上がる前に進化は難しいかな。そこでピタッと止まっちゃったし。20体倒して上がる気配無し……どんだけ必要?
「さーて、進化先はどうなったかな?」
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進化先
▶︎スノーストーム・スライム
渦巻く吹雪を纏ったスライム。纏った吹雪は攻撃を弾き、触れた敵を凍てつかせる
纏う吹雪には氷の破片も含まれており、見た目以上に危険である
雪国の悪魔とも呼ばれ、遭遇し下手に動けば遭難。また狙われれば簡単には見逃されず、意識から薄れてきた頃に現れ遭難させようと吹雪を放つ
▶︎ボレアス・スライムヒューマ
人に近づきたい、人になりたいと願った風属性のスライムの進化先
主人に愛され、主人を深く信頼していないと進化先に現れない
人に近くなったことでより繊細な風のコントロールが可能となり、飛行能力が飛躍的に伸びたことで常時飛行を続けられる
人とモンスター。その境目に至る可能性をもつ
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ボレアス……北風って意味だっけ?心の中で思ってたけどスライムヒューマの方って説明が足りない気がするんだよね……まぁ、こっちを選ぶんだけどね。
「ヒュウ!」
進化したチェリモはライムやアセロラみたいな低身長タイプ。ただ身体が浮いてるから身長高めな印象があるね。あと下半身が浮いてるおかげかライムたちのように地面に設置してペターとなっている部分が無く、綺麗な球体になっている。球体部分は旋風が覆っていてそれで浮いてるみたい。
(ステータスはどうなったかな?)
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チェリモlv1/60
種族:ボレアス・スライムヒューマ(第3進化)
HP:110/110
MP:280/280
スキル
《悪食》《身軽》
《飛翔》
より向上した飛行能力
急上昇、急降下、急旋回も可能であり
強風の吹く場所でも安定して飛行できる
《冷霧旋風纏》
冷たい霧を含んだ渦巻く風を纏う
纏った風は飛び道具と炎を防ぎ
触れたものの体温を奪う
《冷霧旋風弾》
冷たい霧を含んだ渦巻く風弾を放つ
回転により貫通力が向上し、距離による拡散がしにくくなっている
《冷霧断風刃》
冷たい霧を含んだ鋭い風の刃を放つ
刃に含まれた細かい霧で切断力が向上している
威力が分散するが5本まで刃を同時に放つことができる
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既存スキルが魔改造されてる……そのせいか新規スキルは無いか。新規スキル分のリソースがそっちに回されたかな?まぁ、強化されたスキルどれも強いし構わないね。
(次はレンシアのlv上げだね……本戦行くまでに終わるかな?)
明日は日曜日だしなんとかなるか……大砂丘行く予定だし。その前に雷鳴の小砂漠だけども……そろそろ素材がね。凝固防止剤の方もヤバくなってきたし。
「さーて、それじゃあ帰りますか……」
やっとこの吹雪から解放される……肌に刺さる雪に少し辟易し始めてたからね。露出多めの服装で来てる私がおかしいんだけども。
「さーて、帰ったらゴーレムの氷溶かして水にしよ……調合用の鍋で溶かせるかな?」
できなかったら料理用の鍋で溶かすとしよう。私は安全地帯のポータルを使い凍尽の大氷原を脱出した。
◇
「うん、全然溶けないね。この氷」
私は強火でかけている鍋の中の氷塊を呆れた目で見る。かれこれ30分は火にかけてるんだけどなぁ……溶けなさ過ぎ。
(アセロラの高火力なら溶けるんだろうけど……そんな高温とか設備の方が持たない)
アップグレードすれば良いけど……今、本当にお金無いしね。チェリモの服買っちゃったし……チェリモの服は薄緑色のゆるふわ系のメイド服で萌え袖タイプ。今は萌え袖プラプラ揺らしてレモンたちと鬼ごっこしてるよ。
「レンシアの分のお金は貯めてある。それ以外のお金で加熱機のアップグレードはできるけど……」
今は粉砕機のアップグレードが先決……最悪、氷塊を砕けば今の加熱機でも溶かせるかもしれないしね。
「はぁ……お金を大量に投資して揃えたのに。もう性能が追いつかなくなったか」
本当にお金が貯まらないね。第3陣向けの販売での売上もすぐに消えそう。
「本戦の賭けでもしてみるか……でもギャンブルって外れたらダメージデカそう」
私、そこまで運無いし……ショッピングモールの福引は全部ポケットティッシュになる。本戦に出てくるのは有名プレイヤーだから、その人の実力がどれくらいあるか知ってれば良いんだろうけど、そういうのも疎いしなぁ……
「まぁ、属性型の方は賭けやすいだろうし……そっちでチャレンジしてみよう」
とりあえず今はこの氷塊をどうにかしよう……溶かし始めるとストレージに戻せないから溶かし切らないといけない。
私は鬼ごっこ中のアセロラを呼んで溶かしてもらった。鍋が熱で歪まないように気をつけてやってもらったから時間かかった……溶かした水は買っておいたタンクに入れて保管しておく。
「さーて、それじゃあ実験をしていきますか」
私は溶かした水で実験を行った。結果として溶かした水は浄水の上位素材……多くの薬の効果を飛躍的に上昇させ、更に新たな薬を作ることができるようになった。
「嬉しいけど……レシピの調整と実験の予定が増えたね」
これはイベント後の休日に丸一日実験しなきゃいけなさそう……今のうちに予定調整しておこう。やらなきゃいけないタスクからやっておかないと……実験し忘れてストレージに溜まった素材みたいになる。
「1人は辛いよ……仕事分散できないよ……」
涙腺からホロリと涙が出そう……そんなことを思いながらも私は手を止めずに作業を続けていった。
前回書き忘れた属性相性
火 氷に強く、水に弱い
水 火に強く、雷に弱い
雷 水に強く、土に弱い
土 雷に強く、風に弱い
風 土に強く、氷に弱い
氷 風に強く、火に弱い
闇 光に強く、光に弱い
光 闇に強く、闇に弱い
植物 水と雷と土に強く、火と氷に弱い
金属 火と風と氷に強く、雷と土に弱い




