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7 告白



「またねー!おじさん!」


「おう!また来いよ!」


いつものバイクショップからの帰り道。


「なあ、ちょっと公園で話して行かねえ?」


「うん?どしたん、悟の家でいいんじゃないの?」


「あー、いや、ちょっと…。」


「え?なになに?」


やべえ、足が小刻みに震えてる。


失敗したら楓を失うかもしれない。


何となく、楓も俺に好意を抱いてくれているのはわかってる。


けど、どうしようもなく怖い。


今までずっと独りだった俺に一緒に居てくれるヤツが出来たからこそ、失うのが途轍もなく怖い。


くそっ!昨日の夜、覚悟は決めたはずだ!


自分が情けねえ!


「で?なんかさゆりさんにも言えないような相談事?」


「あー、まあ、そんな感じ。」


「ふーん?いいよ、聞いたげる!」




公園に着いた。


「あ、あのな、楓。」


「うん?あ!そういえば悟も名前で呼んでくれるようになったんだね!」


「あ?ああ。」


「嬉しかったよ!なんか色々あって、言えなかったけど。」


「そ、そうか。」


「そうだよ!距離が縮まった感じで嬉しい!」


うっ……結構ストレートに楓は感情を伝えてくる。


俺も……。伝えなきゃな。


「楓、俺な、お前の事が好きだ。」


「え?そ、それって……。友達として?」


「それもあるけど、一人の女として、だ。」


「ほ、ホントに?え?うそ?」


「嘘じゃない。マジで、楓の事が好きだ。付き合って欲しい。」


「悟!!」


急に楓が抱き着いて来た。


「不安だった!アタシの事興味ないんじゃないかって!悟は優しいから私に同情してるだけなんじゃないかって!」


「本音言うな?楓がなんかわからないけど、俺は大丈夫だと思ったって言ってたろ?多分、あの時から好きになってた。」


「うう……。良かった……。絶対片思いだって思ってた……。」


「悪い、誰かを好きになった事もなかったんだ。自分の気持ちがよくわかってなかった。不安にさせてごめん。」


「ううん、もういいの。私も悟の事が好きです!これからよろしくね?」


「ああ、俺からも頼むよ。」


「ね、ねえ?早速彼氏さんにお願いしてもいい?」


「ん?なに?」


「悟の家に行くとさゆりさんがいるでしょ?」


「ああ、そりゃな。」


「だから、ええと、その……ね?」


「?うん?」


「つ、付き合った記念っていうか、なんていうか……。」


「???」


「だ、だから!その、き、キス…して欲しかったり……。」


「え?い、いいのか?」


「う、うん、お願い。」


楓を軽く抱きしめる。


「か、楓、好きだ。」


「悟…。アタシも……。」



そうして付き合い始めの初日、楓とキスをした。



家に帰り、母さんに報告した。





「悟に彼女が出来たあああああああああ!!!しかも相手が楓ちゃん!!!!!イィィィィヤッホオォォォォォォォイ!!!!バンザーイ!!バンザーーイ!!!」








リアクションデカすぎねえ?







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