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本日2話目です。
BPとはボーナスポイントの事だと言われた。
それならそう書いてくれれば判るのにな。
早速ステータスに振り分けようとしたら、止められた。
「ちょい待ち、オッサン!」
「オッサンで言うなよ。何だよ?」
「ボーナスポイントを使って、魔法とかも覚えられるんだぜ?
ステータスに全部振るのはもったいないぞ」
「あ、そうなの?」
「あぁ。今はレベル1だから何も覚えられないだろうけど、後で必要になるかもしれないぜ。
振るのは止めないが、全部は止めておけ」
「ふ~ん。前作とは違うんだな。じゃあ、半分使うか」
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名前:コラム
種族:ヒューマン
性別:男
職業:魔法剣士
レベル:1
HP:7/15
MP:5/10
体力:13(↑1)
速さ:10(↑1)
賢さ:11
運:8(↑3)
BP:5
満腹度:70%
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5ポイントだけ使って振り分けておいた。
やっぱり運が低いのが気になったので、多めに振っといた。
その他、色々教えてもらった。
視界の上部に自分のHPとMPを表示する方法。
ログイン・ログアウトの方法。
依頼の受け方や出し方。
マップの出し方。
マップに関しては、この町の中でNPCからのイベントをクリアする事で手に入るらしい。
ヒマならやってみよう。
「とりあえず、それくらい知ってれば何とかなるだろ?」
「そうだな。助かった」
「じゃあ、クエスト完了で良いな?」
「あぁ」
《クエスト完了しました!》
そう表示されると、契約書が現れ目の前で光って消えた。
そして俺のポーチから強制的に50ゴールドが引かれた。
残り5ゴールド……。
セージと別れ、金策に行く事に。
依頼を受けても良いが、自分の実力が判らないので後回しだ。
ちなみに依頼は道具屋に張り出されてるらしい。
全然気づかなかったわ。
手に入れた物を売る場所も道具屋。まぁ、これは変わらないが。
とにかく、町を出てモンスターを狩って、お金を貯めるのだ!
やってる内にレベルも上がるだろうし。
前回の教訓を生かし、街道の右側のエリアに行く。
やはりプレイヤーが多いが、のんびりやるとしよう。
あまり奥へ進むと強いやつが出る可能性があるので、街道近くでプレイだ。
そして遭遇したのは、スライム……ではなく、モグラ。
これが初心者が狩るモンスターか? まぁ、良い。戦うとしよう。
しかし相手は地面から体半分だけ出ているだけ。
どうやって攻撃したものか。やはりゲーセンにあるやつみたいに上から叩けば良いのか?
叩こうと剣を振りかぶったら、穴から飛び出して体当たりしてきた!
今回は何とか盾で防いだが、モグラはそのまま地面に潜っていなくなってしまった。
え~! あれで終わり?!
HPは減ってないけど、凄く損した気分だ!
その後、3回遭遇したが、全て同じ様に逃げられてしまった……。
ふっ、どうやら俺のライバルはモグラのようだな。
絶対倒してやるぜ! 覚悟しろよ、モグラ!