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月曜日。
つまり武闘会の次の日だ。
ログインすると、予想通りメールが来ていた。
送り主はフレンド全員。
内容も同じで「何故出てない?!」「どうやって回避した?!」ってのばかり。
いや、違うな。ユナさんからは「シロちゃんをモフりに行きます」だった。
飼い主の俺よりも懐いているシロは、メールを見て嬉しそうにみーと鳴いた。
飼い主ってなんだろうね?
商人には借金返済があるので連絡をしておいた。
すると、パーティーでこっちに来ると言う。
面倒だなぁ。
1時間後に商人の町のベンチで会う約束をして、狩りに行った。
丁度その時間にユナさんも来るらしいからね。
「オッサン、何したんだよ!!」
「会うなりそれかよ。まず商人と話をさせろよ。後、オッサン言うな」
「私は後でも良いんですけどね。まぁ話が進まないようなので、先にしましょうか」
「借金を返したい。レアドロップの買い取りでって事になってるが、今はゴブリン相手ばかりなんだ」
「あぁ、ゴブリンはレアドロップ無しですからね。良いですよ」
「すまんな。残り185ゴールドだから、利子付けて倍の370で良いか?」
「そんなに必要無いですよ。残金だけで結構です」
「そういう訳にもいかないだろ。約束と違うんだし」
「では300でどうでしょうか?」
「じゃあそれで」
これで借金生活からはオサラバだ。
すっきりした!
「話は終わったな! じゃあ次はこっちの番だ! どうやったんだ?!」
「何がよ」
「判ってるだろ?! 武闘会だよ! 逃げられないって話しただろ?!」
「あぁ。無茶苦茶簡単な話だぞ?」
「簡単?!」
「あぁ。簡単だ。ただ単に、昨日はログインしなかっただけだ」
「「「「!!!」」」」
全員が驚いている。
そんなに驚く事か?
本人が居なければ、強制的に移動させる事なんか無理だろ。
最初は違う時間にログインして、近くなったらログアウトしようと考えてたんだけどさ。
ちなみにこの方法。俺の発案ではない。
古い友人にラノベ好きが居て、そいつに連絡して聞いた作戦だ。
俺の方法はそいつ曰く「ログアウト出来ないようにされる可能性がある。最初からログインするな」との事。
確かに。ログアウト出来ないようにされたらアウトだもんな。
ついでに「ラノベではほとんどが嫌がりながらも参加して良い成績を収めるのがテンプレ」と言ってた。
アホかと。イヤなら出ない方法を探るのがテンプレじゃないのか。
それはさておき、ログインしない。
単純だが、簡単な回避方法で逃げる事が出来た。
経験値貯めたかったんだがな。しょうがない。
強制されるよりはマシだ。
「そんな方法で……」
「予想外だったね♪」
「参加するだけで何か貰えるのに……」
「そこまでイヤだったか」
復活した面々が色々話してる。
いや、参加したい人は出れば良いじゃない。
推薦枠を作った運営が悪いんだよ。俺、悪くない。
「そういうお前達は出たのか?」
「いや、出てないぞ。見には行ったけどな」
「人に出ろって言っておいて、出場してないのかよ!」
「出る気だったけど、定員オーバーだったんだよ!」
あっ、そうですか。それは失礼しました。
出たい者からすれば逃げた俺は何考えてるか判らないだろうなぁ。
「やっほ。あれ? コラムさんのパーティー?」
そうやって話してるうちに、ユナさんがやってきた。
今週も忙しいので、申し訳ありませんが2日に1回の投稿になります。




