自己紹介
「俺は、高城明だ。出身地は、東京。職業は魔法戦士で、持っている魔法が、黒魔法と白魔法、あと、能力として、[剣術の心得]がある。」
「私は、鷹森由奈。出身地は埼玉。職業は、治癒師で、持っている魔法が、白魔法。あと、能力としては、[医学の心得]と、[薬品効果向上]があるわ。」
皆、様々に自己紹介をしている。お連れの人も驚いてばかりいる。みんな優秀なんだな。
そんなことを思っていると、俺の番がきた。
「えと・・・斉藤海叶です。出身地は東京。職業は、錬金術師で、持っている魔法が、錬金魔法・・・だけです。」
皆さん、え?っていう顔をしている。まあ、そうだよな。勇者として普通のことが何も無いんだから。
「そうやって、隠してるんじゃないんだろうな?」
そんなことを言ってくるのはさっきの不良だ。名前は・・・確か、繰生浩二だったか。コイツは、拳士だったはずだ。ちゃんと、魔法も使える。
「この水晶玉に手を置いて頂けますか?」
お付の人がそう言って、水晶玉を差し出してくる。
「これは?」
「これは、ステータスを見るための道具です。手をかざすだけで、相手のステータスを映し出すことができます。」
水晶に手を置くと、俺のステータスが浮かび上がってきた。
「そ、そんなこと‥‥ある訳が‥‥」
驚いてるよ。まあ、無理もないか。せっかく呼んだ勇者なのに、ほかの人と比べてゴミスペックなんだからな。
「あの‥‥そんなに酷いですか?」
「は、はい‥‥我が国にも錬金術師はごまんといますし、そこまで珍しいわけでもありません。しかし‥‥勇者様方には、[勲章]の所に勇者を示すものがあるはずなんですが‥‥」
「え?」
そう思い、自分のステータスを確認する。‥‥うん、無いな。
「貴方は、少し、保留ですね。研究者に解明を急がせます。」
「はぁ」
そんなこんなで自己紹介が終わった。
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