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裏切られた勇者がハーレム組んで下克上  作者: ふぃじー
人間国編
3/23

自己紹介

「俺は、高城明たかじょうあきらだ。出身地は、東京。職業は魔法戦士で、持っている魔法が、黒魔法と白魔法、あと、能力として、[剣術の心得]がある。」


「私は、鷹森由奈たかもりゆな。出身地は埼玉。職業は、治癒師で、持っている魔法が、白魔法。あと、能力としては、[医学の心得]と、[薬品効果向上]があるわ。」


皆、様々に自己紹介をしている。お連れの人も驚いてばかりいる。みんな優秀なんだな。


そんなことを思っていると、俺の番がきた。


「えと・・・斉藤海叶です。出身地は東京。職業は、錬金術師で、持っている魔法が、錬金魔法・・・だけです。」


皆さん、え?っていう顔をしている。まあ、そうだよな。勇者として普通のことが何も無いんだから。


「そうやって、隠してるんじゃないんだろうな?」


そんなことを言ってくるのはさっきの不良だ。名前は・・・確か、繰生浩二くりゅうこうじだったか。コイツは、拳士だったはずだ。ちゃんと、魔法も使える。


「この水晶玉に手を置いて頂けますか?」


お付の人がそう言って、水晶玉を差し出してくる。


「これは?」

「これは、ステータスを見るための道具です。手をかざすだけで、相手のステータスを映し出すことができます。」


水晶に手を置くと、俺のステータスが浮かび上がってきた。


「そ、そんなこと‥‥ある訳が‥‥」


驚いてるよ。まあ、無理もないか。せっかく呼んだ勇者なのに、ほかの人と比べてゴミスペックなんだからな。


「あの‥‥そんなに酷いですか?」

「は、はい‥‥我が国にも錬金術師はごまんといますし、そこまで珍しいわけでもありません。しかし‥‥勇者様方には、[勲章]の所に勇者を示すものがあるはずなんですが‥‥」

「え?」


そう思い、自分のステータスを確認する。‥‥うん、無いな。


「貴方は、少し、保留ですね。研究者に解明を急がせます。」

「はぁ」


そんなこんなで自己紹介が終わった。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。感想や、誤字脱字などがありましたら、コメントなどで教えていただけたら嬉しいです。

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