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裏切られた勇者がハーレム組んで下克上  作者: ふぃじー
人間国編
2/23

勇者

「・・・は?」


これがここにいる全員が言った、もしくは、思った言葉だっただろう。


うん、いきなり勇者なんか言われても、マジで実感がないんだが・・・


「いつ帰れるんだ!」

「なんで俺達なんだよ!」

「元の世界に帰して!」


などと、悲痛な声がそこかしこから聞こえてくる。


「お、落ち着いてください!まずは、皆様方を国王様の所にご案内させて頂きたいのですが、宜しいですか?」


さきほど来た女性が声を張り上げる。


「は、はい。」


その言葉に、1番しっかりしてそうな男性が震え声で答える。


「では、皆さん、付いてきてください。」


彼女について、廊下を歩く。廊下を見る限り、中世ヨーロッパ風の作りだ。


「ここが王の間です。」


そう言って、女性が扉を開けると、ベタな王室のような部屋だった。


王様みたいな人が、玉座に座っている。


全員が、王の間に入ったのを確認すると、王様が口を開いた。


「ようこそ、おいでなすった。勇者様方。我は、人間国国王、シェード・アルクマンじゃ。此度の召喚に応じてくれた事、誠に嬉しく思う。近年・・・ーー」


まあ、要約して、重要なところを言うと、


・この国は人間国[ヴィストリア]という。

・この世界は[フェーガルド]という。

・俺達は、この国に呼ばれた、勇者である。

・この世界には、魔物や魔王といったものが居り、それらは人間に害を成している。

・俺達は、それを食い止めるために、勇者として召喚された。


と言ったところだろうか。


「それで、勇者と言われたからには、なにか特別な力があるんだろうな?」


不良みたいな格好をした男性が、王様に聞く。


「もちろんじゃ。お主ら、《ステータス》、と念じてみよ。」


その言葉に従い、ステータスを念じると、


カイト・サイトウ


Lv.1


職業 錬金術師


固有魔法

[錬金魔法Lv.1]


と、表示される。


あちこちで、


「うおっ!?」


やら、


「これは・・・」


などと声が聞こえてくる。


オレは幼馴染みに声をかけた。


「おい、早苗、お前のステータスどんなだった?」

「うん?私のは、職業は、魔法使い、使える魔法は、精霊魔法と、黒魔術と、白魔術、それに、複合魔法だったよ?」


何?使える魔法がもう4種類あるのか?

そう疑問に思っていたら、国王が、また、口を開いた。


「お主らに表示されているのは、[ステータス]と言って、自身の能力が知ることの出来るものじゃ。勇者様方にもなると、たいてい、3、4この魔法は使えているはずじゃ。」


おぅ!俺は一つしか無いんですが・・・勇者補正はどこいったんだよ!


そう思っていると、国王が、とんでもない事を言い始めた。


「勇者は、全てのものが攻撃魔法を持っているはずじゃ。その力を使い、国のために頑張って欲しい。以上じゃ。」


・・・え?嘘でしょ?


俺の勇者生活は、前途多難なものになりそうだった。

錬金術って重要な役割ですよね?鋼の錬〇術師とか・・・

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