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召喚
「・・・・・は?」
そんな声がそこら中から聞こえてくる。それもそうだろう。なぜなら今、俺達は・・・
幾何学模様に光っている床の上で、全く見知らぬ場所で目覚めていたのだから。
「ねぇ、カイくん・・・これって、夢だよね?」
幼馴染の古庄早苗が俺、斉藤海叶に聞いてくる
いや、知らんがな。
思わず関西弁が出てしまった。
そもそも、俺達は、さっきまで、一緒に学校から下校していたはずだ。しかし、ある地点からの記憶が一切ない。
そんな事よりも、現状確認だ。今、周りには2、30人ほどいるだろうか?それくらいの人が、俺達と同じようにあっけに取られた顔をしている。もしくは、少数だが、叫んでいる人たちも見受けられた。
「ここどこだよ・・・」
ここにいる全員が、思っているだろう、言葉を口にした時、ある人物が扉を開けて、入ってきて、こう言った。
「ようこそ、勇者様方。召喚に応じて下さり、ありがとうございます。」
と。
・・・どうやら、俺達は、異世界に召喚されてしまったらしい。
新しく、投稿させていただきました。よろしくお願いします!