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最高のラブレター  作者: シャイニーパステルムーン
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第二十三章 リフレイン

清美、洋子、良太の三人は椅子から立ち上がり清美が、「私をイメージして、


書いてた訳ではないのですか」と、問い掛けると、


留美菜は豊に抱かれながら、「あなたは、あの当時の私にそっくりで、


あなたを見ていると、私はあの時の自分を思い出すの。


だからあなたを追ったの」と、涙ながら語った。


そして二人は離れると留美菜は涙を拭い、「紹介するわね。


留美菜の元彼氏で、松永 豊よ」と、告げると、


清美は指を組み、「本当に居たんだ感動です」と、清美は豊に抱き着いた。


その時、豊は、「本当に似ているな、三年前の留美奈に」と、感心していた。


留美奈、「しかも働いている所も同じよ」と、語った。


清美は豊に抱き着きながら、「へ」と、声を出して驚いた。


そして留美奈は過去を語りだした。


留美菜、「馬鹿な私は今の良太君と同様、


豊に哀訴を付かれて途方に暮れていたの。


ショックで会社に出れなく成ってしまっていた。


そう今の良太君と同じで何度も死を考えた。


後悔の渦に巻き込まれ私は豊の手紙の最後の文、


『いつかまた逢える時が来るだろう、


その時、この恋をやり直せるならば、


リフレインしたい』を、信じたと同時に、


自分を見直し精神安定剤に、頼らない自分で有ろうと努力したの。


いつかまた逢える事を信じて、また逢えた時には、


本当の意味で卑怯でない自分に成っていようと、心に決めたの。


会社を辞めて私は東京で再就職を果たし、


OLをしながらなんとなく小説を書き始めた。


恋愛小説は少し書いたけど、どうしても豊との恋を、


思い出すと居た堪れなくなり、


短編をだけを書い出版社に応募すると落選した。


なのでオカルトを書き始めた。


それが見事入選すると作家で食べて行る様に成った。


でも私は身も心も 一生、豊のもので有りたかったから、


他の男には抱かれてはいない」。


すると豊は、自分を抱きしめている清美の額にキスをした。


留美菜は良太を指差して、「豊、あそこに座っている男の子が、


この娘の彼氏よ」と、告げると良太は半べそを掻いた。


豊は慌てて清美を放し、「あ、済まない」と、躊躇った。


清美は豊を見詰めて、「構いません」と、応えると、


留美奈はその時、笑ったのであった。


すると清美はまた自ら豊に抱きついて、「これが豊の温もりなのね感動です。


留美菜は罪ね。


こんな愛情がある豊を粗末にするなんて。


もし私が当時の留美奈を見たら、


張り倒して留美奈から豊を奪うわ」と、答えると、


良太は泣き出し、「お、俺が悪かったよ」と、情けない態度を示した。


留美菜も意地悪で、「清美ちゃん 一週間位貸して上げてもいいわよ、


今まで私の執筆活動に貢献してくれたから」と、告げると、


良太は更に泣き出した。


それを見た豊は、「男版留美菜の誕生だな」と、呆れてしまった。


すると清美は、「そうなんです。


だだっこで我がままで始末に負えません」と、訴えたのであった。


留美菜は良太の所に歩いて行き、「どう、昔の私の気持ちが解ったかな。


自分に悔しいし清美ちゃんにも悔しいし、


豊にも悔しいでしょ」と、問い掛けると。


良太は、「僕も強く成ります」と、泣きながら答えた。


だがここに居る誰もが信用出来なかった事は、言うまでも無かった。


そして五人はテーブルの椅子に腰掛けて、豊の話を聞いていた。


豊、「俺はこの本同様の最高のラブレターの文章の様に、


留美菜がかんしゃくを起こして、


『イタリヤでも何処にでも、行ってしまえばいい』と、


言われてスカウトされた、イタリアのレストランに努めた訳では無かった。


本当は留美奈の近くで君を見ていた。


一緒に働いていたデリツィオーゾのシェフ達は、


バラバラに都内のイタリアンレストランで働いた。


あの時、留美菜が砂浜で俺の手紙を読んでいる姿を見詰めていたよ。


それから君を追った。


都内で留美菜が再就職を果たして、落ち着いた所を見計らって、


俺は都内の流れのシェフとして、


色んなイタリアンレストランを渡り歩いた。


俺は君を愛していたから見捨てる事は出来なかった。


留美菜は都内でイタリアンレストランに通っていて、


俺が働いている店にも来た事があったが、


俺はシェフなので常に厨房に居る。


なので留美菜に気づかれる事は無かった。


君の住んでいる都内のマンションも、


都内でシェフをしていた俺は、留美菜が店を出たのを見計らって、


他のシェフに厨房を任せて付けて行って知った。


言わばストーカー行為なのだが」。


豊、「急に君が都内でOLを辞めた事を知り、


幾度と無く君のマンションを、仕事帰りに見張っていると、


今そこに居る大柄の女性が、


君のマンションを尋ねる様に成ったのを見て、


その女性を追うとビルの一角に在る、出版社に辿り着いた。


そして君が作家に成った事を知った。


君が本を出す度に俺は君の本を読んでいた。


三年後俺はある決意をした。


自分の店を出そうと心に決めた。


そう再度この土地にね。


何故なら君を向かい入れる為に。


君を見ていたら 他に恋愛をする気配も無く、


一生 一人にはさせたく無かった。


君が大人に成る事を期待して、落ち着いた所を見計らって、


こうして君の前に現れようと心に決めていた。


俺は君の前から消えてからは差ほどでは無いが、


確実に君の作家である才能は、


一部のマニアの間では受け入れられている所を見て、


俺は留美奈が生きる術を見つけたと心から称えた。


同時に君は大人に成って行ったと思ったよ。


オカルト小説の内容も、本を出版する度に人の心理などを、


追求する内容に変わると、書く内容が君を大人にさせて行ったと俺は認識した。


常に主人公が中心の心理で描いていた内容が、


主人公の行動を周りが観察するその心理を、追求する内容に変化すると、


君は真心と言うものを、疎かにしない文面に変わって行った時から、


本当の意味であの時の自分を反省したと感じた。


すると君はまたここに身を委ねた事を知った三ヶ月前。


昔住んでいた、意固地で強情な男と過ごしたこの部屋に舞い戻り、


君はここで小説を書いていた姿を、俺はいつも隠れて見届けていた。


俺に一切れのチーズを投げたこの部屋で、


恋愛小説を書く君の心理は、耐え難いものが有るだろうと感じた俺は、


その小説が出版され、この本を読んだ時は俺に宛てた留美菜の、


最高のラブレターだと思ったよ。


俺はきっと君の前に現れたら、俺を門前払いにするだろうと思ったが、


君は俺を受け入れた事を本当に嬉しく感じるよ。


君に告げずに君の前から去った俺を、受け入れてくれて有難う」と、告げると、


留美奈は微笑み、自分の机に歩いて行き机の引き出しから、


黒い携帯電話を取り出して、良太が置いた携帯の横にその携帯を置いた留美菜。


豊はそれを見詰めて、「まだ持っていたのか」と、語ると、


留美菜は、「恋の続きはここから始めましょう。


三年前からスタートして欲しいの」と、告げると、


豊はその携帯を掴んだ。


そして、「ああ、始め様か、君がかんしゃくを起こしたあの夜からね」と、


呟いたのであった。



レイン..


作詞:Shiny Pastel Moon




いつもこの手をつないでくれたね



幸せを導いてくれた



優しく私を抱きしめてくれた



どんな時もくじけない私だった



買いたての缶コーヒーをポケットに入れて



手を温め繋いでくれた暖かさは忘られぬ思い出



この街も春の訪れを迎えるかの様に



花屋はカラフルな花を飾っていた



あーあの懐かしいラブソングは



今は思い出のかけら



懐かしいと思える頃が、切なかった



あなたは今何をしているのだろう






春風が街の枯葉を浚う頃



連れて歩く犬が私に微笑んでくれた



そっと触れると、飼い主も微笑んだ



ありふれたひと時で、切なさから少しだけ



開放される様な気がした午後のカフェテラス



あなたとこうして飲んだカフェオレも



今は味気なく感じるのはなぜ



いくつものあなたと描いた夢を



心のアルバムに飾り途方にくれた



無くした恋を追う自分が切ないのは



このカフェオレの薫りなのか



薫りとは裏腹に切ない心をいだいてた





カフェテラスを出た私に



冷たい雨が降り注ぐと私は泣いた



そうよ今は泣いても誰も気付かない



雨に混じる涙は私の心を映し出す



レイン、レイン、街を走り出す人々がぼやけて見えた



レイン、レイン、涙の果てには寂しさが私を覆う



レイン、レイン、誰もが体験する人生の狭間



あの時、この場所で出会い



終わりはこの場所だった



降り注ぐ雨を見上げ、涙ながら有難うと呟く私は



びしょ濡れで街を歩き出すと、声を出して泣いていた私



その時、何気なく雨が凌がれた



見上げると赤い傘が私を覆っていた



彼が私の傘を差し、忘れ物だよと呟いた



私は泣きながらあなたに上げると呟くと



彼は私に、忘れ物は僕との恋の行方



そして強く抱きしめられる私だった。



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