あとがき2
あとがきの後半は世界観と設定について軽く説明したいと思います。
ゼル・リア…人間や動植物、そしてそれらが変化した魔物がすむ世界。地球暦換算すればだいたい18〜9世紀辺りをモチーフにしています。しかし、機械文明は微小ながら発達している。大きく三つの大陸に分かれており、シグたちが動き回っていたのはそのうちの中心大陸と言われているノートス大陸のモルグナード地方。
ラ・ジェラーデ…四季を司る精霊がすむ世界でゼル・リアに四季が存在するのは彼女たちのおかげである。精霊の世界といえども町並み自体はゼル・リアの町々とそれほど文明は変わらない。ラ・ジェラーデは大きく3区画に分かれており神殿、寺院区、憩いの広場がある。また、季節神の影響を大きく受けるため、どの季節の精霊が神になるかによって若干ラ・ジェラーデの気候が変わる。
精霊…人間とは異なる生き物でその姿は動物から人型まで様々だが、人間の間では宙を舞う生き物(=妖精)の姿が一般的に知られているが、妖精と精霊はまた別の種族である。精霊は他にも風の精霊や太陽の精霊などがいる。精霊はゼル・リアのすべての生き物に憑依することができ、力を与えるとも言われている。
オストリザード:ダチョウのようにしなやかな足を持った爬虫類の仲間。爬虫類だが、突然変異のためか短い羽のようなものがあり、わずかな時間ではあるが滞空することができる。
〜属性と憑依〜
精霊は一般に植物を含む全生物に憑依することができる。憑依することでその者の能力を向上させ、さらに自分の司る属性の魔法を付加する。属性は一般に火・水・風・雷の四つに分類され、それぞれの力を持つ精霊が憑依することによって、その属性の魔法が使用できるようになる。しかし、植物のように意思を持たぬ物や、邪悪な心を持つ者(=魔物)に対しての憑依は精霊の自我を封印、または消去してしまう可能性がある。季節を司る精霊は基本的に、全ての属性に属する存在であるが、彼女らは力を持つことを好まない性格なので、その中の一つの属性に重点を置いている。春の力は雷を、夏の力は火を、秋の力は風を、冬の力は水をそれぞれ基本属性として持っている。