自立した独裁
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:自立した独裁
▼登場人物
●辻利大志:男性。37歳。自立できず自立に憧れる。独裁欲もある。
●楠井益代:女性。30代。大志の自立心と欲望から生まれた生霊。
▼場所設定
●某会社:大志達が働いている。都内にある比較的大きな企業。
●カクテルバー:大志と益代の行きつけ。都内にあるお洒落なカクテルバー。
●街中:路地裏(帰路)など必要ならで一般的なイメージでOKです。
▼アイテム
●Independence at all times:益代が大志に勧める特製の錠剤。それまでより自立できる。期限は3カ月。
●Thoroughly independent:益代が大志に勧める特製の錠剤。これを飲むと更に自立する。期限は永久。
NAは辻利大志でよろしくお願い致します。
イントロ〜
ところであなたは、自立して居ますか?
近頃はパラサイトシングルがまた増えているようです。
ですがそれは社会のせい、と言う声もやはり否めません。
今回はそんな人にまつわる或る不思議なお話。
メインシナリオ〜
俺の名前は辻利大志。
今年で37歳になる独身サラリーマン。
俺の悩みは、自立できて居ないところにあった。
会社でも何か言われてから動く、1つの仕事を自分の力でやり通したことがない。
実家から会社に通い、生活も自立できていない。
実家に居る以上、結婚もできない。ステータスでも自立できて居ない。
「何とかして自立できないものか?」人知れず、いつもそんなことで悩んでいた。
そんな俺の前に、ある日、不思議な人が現れた。
ト書き〈カクテルバー〉
彼女の名前は楠井益代さん。
都内でライフコーチやスピリチュアルヒーラーの仕事についていたらしい。
益代「自立したいのですか?でしたらこちらをどうぞ」
と言って彼女は1粒の錠剤を差し出してきた。
益代「それは『Independence at all times』と言う特性の錠剤でして、それを飲めばあなたは自立できます」
とても信じられなかったが、彼女には不思議なオーラがあり、
その言ったことを信じさせられてしまう。
俺はその場で錠剤を受け取り飲み干した。
でもこの薬の効果は3ヶ月。その後は自力で自立するようにと彼女に言われていた。
ト書き〈3ヶ月後からのトラブル〉
それから3ヶ月。俺は本当に自立できていた。
会社でどんどん仕事をこなし、何でも自分でできるようになり、
1人で大きな仕事も全部こなしていた。
それが土台になり俺は出世して、給料も上がった。役職にもついた。
「よぉし、これからはどんどん出世街道まっしぐら!」
のはずだったが、やっぱり薬を飲んでから3ヶ月後、
俺の力は急激に衰え出した。やっぱり自立できない。
ト書き〈オチ〉
そしてまた益代さんに会い、今度はずっと自力できるように助けて下さいとお願いした。
益代「じゃあ今度はこちらをどうぞ。これは『Thoroughly independent』と言って、この前と同じ種類の錠剤ですが、その効果は全く違います」
益代「あなたを永遠に自立させる上、その自立した心は徹底したものになるでしょう」
「ほ、ほんとですか!?それ下さい!」
益代「でも良いですか?徹底した自立と言うのはときに、独裁欲を生んでしまいます。誰かの助けが必要な時でもそれを突っぱね、そのプライドのもとに、間違った行動に出ることがあります」
益代「良いですね?助けが必要な時は迷わず誰かを頼ること。そして道徳を踏み外さないように、いつも自分を反省し、保身に徹した欲望の虜にならないこと。これを必ず守って下さい」
よく分からなかったが、とりあえず俺はうなずいた。
(事件)
俺はそれからさらに出世して、専務の座に付けた。
1つのオフィスが与えられ、そこで仕事を繰り返す毎日。
そんなある日、俺の部下がヘマをした。提携先との大きな取引でのミス。
俺はそれをどうでも許せず、その部下を灰皿で殴り付けてしまった。
部下「ぐはあ!」
すると部下はそう言って倒れたきり起き上がらない。
「お、おい…」
何度呼んでも部下は目を覚まさず、俺はとんでもない事をしてしまった…と気づいたのはあとのこと。
「ど、ど、どうする!?き、救急車…!いや、誰かその辺のヤツを呼んで…!」
でもその時「そんなことをすれば自分の悪事がバレて、今まで積み上げてきたこの地位がすべて奪われる」…と俺は保身に徹してしまい…
「…そうだ。こんな時こそ自立して、全て自分で片を付けなきゃ成らない…!」
と新たな心が芽生え、その心が俺を支配した。
そのとき何をどうして事件を隠蔽できたのか、はっきり覚えていない。
ただそれまでの、自立に卓越した俺の実力が
完璧に事件の真相を覆い込んでしまい、誰の目にも
気にさえ触れず、留まることなく、
その部下の死因は事故死という事で片付いた。
〈帰路〉
そしていつものように、仕事に充実して帰路についていた時。
益代「こんばんは」
といきなり益代が現れた。
「うおわっ!?ま、益代さん…?!」
驚いた、と言うより恐怖した。そのとき通りには誰も居なかった。
人の気配が全くしなかったのにいきなり現れた彼女。そして…
益代「あなた、私との約束を破りましたね。あれほど言っておいたのに。道徳を踏み外さないようにと。誰かの助けを呼ぼうとする心が、あの時…人をあやめた時に浮かんでいたはず」
「バ…バレている…なんで知ってんだコイツ…」
益代「たとえ法が裁かなくても、私があなたを今この場で裁きます」
そう言って益代が指をパチンと鳴らした瞬間、俺の意識は飛んでしまった。そして俺の人生も、そこで終わっていたようだ。
ト書き〈オブジェになった大志〉
益代「結局こうなっちゃったか。大志は自分をかたどった像に成ってしまった。なるほど、ちゃんと自立はしてるわね。自分の足で立ってるw」
益代「でもその内この像も取り壊される。彼の自立心なんて所詮はこんなもの。ちょっと風が吹いて倒れたり、地震が起きて倒れたり、人の手で壊されたらそれまでの生」
益代「彼は自立の意味を履き違えていた。自立とは、共存するルールの中で自分の居場所を確保し、人としての道を真っ当に歩めること。人助けもその内に含まれるのよ」
益代「私は大志の自立心と欲望から生まれた生霊。その夢を叶える為だけに現れてあげたけど、彼の欲望がその夢さえ殺してしまった」
益代「彼自身、気づいてなかったようだけど、最後には独裁の心に支配され、その立場の保身に徹しようとしていた。どの場所でもどの時代でも、独裁者の末路は決まってこんなものなのよ」
益代「独裁の道そのものが悪の道。その悪魔の淵から救ってあげた私に感謝してもらわなきゃ」
益代「見れば見るほど強そうなこの大志の像。この表面も、彼の心を象徴していた。人の世はとかく完璧に見える表面と強さに脆い。その中身がどれほど弱いかも知らないで…」
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=xyJIlXih26U&t=1s
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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