第14話 委員会を決めてみます!!
僕の知らない所で、何やら団結している女子であった。そんな事を微塵も知らない僕たちは部活設立のために動いていく……
今日も今日とて、水姫に起こしてもらった僕は、無事学校に間に合い席に着くのだった。
「おはようー!」
「とおる君おはようー」
「とーちゃんおはよう……」
僕の挨拶に皆んなが返してくれる。挨拶が返ってくるのは気持ちの良い物で、一日の気持ちが弾むような気がする。
「そうちゃんは眠たそうだな」
「ああ、中学まではオンラインで受けてたからなぁ……」
「そっか、僕も同じ感じだったわ」
そうちゃんの言葉に僕は共感する。
「僕は中学は行ってたよー、でもやっぱりクラスに入るのは怖いし、殆ど保健室登校だったなぁ」
「そうなんだ、意外だなぁ、はるこそオンラインとかで受けていそうなイメージだったけど」
「そうかな?まぁ、色々とね……」
そう言ってハルは少し苦笑いをする。まぁ、色々と理由はあるかと思いつつ、まだそこまで踏み込んだ関係でも無いので聞き返すような事はしない。
「そうだ、部活の件なんだけどさ、昼休みとかにでも色々と考えて活動方針とか練っていこうぜ」
「それが良いと思うよ」
「そだねー……」
そんな事を話していると先生が入ってくる。
「皆さん、おはようございます。まだ慣れないと思いますが、朝から頑張っていきましょう!さて、今日の流れですが、まず最初に委員会や係について決めていきます。その後委員長を中心に明日のクラスレクについて考えて頂きます。」
そう言えば委員長とかいう制度があったなぁと自分の前の世界での記憶を思い出しながら僕は耳を傾ける。
(学級委員とかってクラスの中心的な感じで少し良いなと思っていたなぁ……せっかくだしやってみようかな?)
などと内心思いながら、僕は話を聞き続ける。
「その後、お昼を食べてからそれぞれ班を作って頂き、お互いの考えや価値観の違いを共有するために、クラスレクがてら、グループディスカッションをして頂きます。
それぞれ代表を決めていただき、皆んなの前で発表して頂きますので、書記を決めてなるべく分かりやすいように、発表する意見を纏めておいて下さい。本日は以上で解散になります。」
流石は私立のエリート校、初日からグループディスカッションなどという物が求められるらしい、とは言え遊びの延長的な感じなのだろう。
「さて、と言う事でまず委員長を決めていきます。基本的にはそれぞれ2名ずつで、学級委員、文化委員、保健委員、放送委員、図書委員、体育委員があります。その他、それぞれの教科毎に係を決めて頂き、前日に教科担当の先生に必要な物を確認したり、提出物を纏め職員室まで運んだりと、雑務が基本になります。何か質問はありますか?」
(まぁ定番というか、どこの世界もそんなもんだよなぁ……)
などと内心呟きながら、話を聞いている。どうやら質問は特に無いようなので、そのまま人を割り当てる流れに入る。
「ではまず、学級委員ですがどなたかいらっしゃいますか?」
先生がそう言い放った時に、すぐに手が一つ挙がる。
「はいはーい!私やってみたいです!」
そう言って手を上げたのは、ひよこを連想されるような可愛さを持つ、元気は友川 雛乃さんだった。
「特に問題が無ければ拍手で承認をお願いいたします。」
先生の言葉に皆が拍手をする。
「やったー!一度やってみたかったんだよねー!私頑張ります!」
元気も良く、声も通る友川さんなら適役だろうと思う。それに、彼女はなんと言うか守ってあげたくなる系なのでクラスの皆んなは優しい目をしており、「うんうん頑張ろうね」と思っているような温かい目を向けるのだった。
「ではもう一人だれがいますか?」
その言葉にぼくはスッと手を挙げた。
「僕が立候補しても大丈夫かな?」
その時、クラスは少しどよめく……所々から「うそ、黒王子行くんだ」「自分で立候補しておけば良かった……」「友川さんいいなぁ」と言った声が聞こえてくる。やはり貴重な男子と同じ役割を担うのを皆が狙っていたようだ。
「特に男性がダメという決まりは無いので大丈夫ですよ。葛野君が相応しいと思う方は拍手で承認をお願い致します。」
良いなと言う意見は上がりつつも、反対の人は誰もいないようで、皆が拍手をする。
その後も次々と役割を決めていき、男子で言えば文化委員にそうちゃんが、保健委員にはハルがなったようだ。
(前の世界の時も思ったけど、実際は委員より教科の係の方が仕事が多くて大変なんだよぁ…学級委員は1番仕事が少ないのに、1番頑張ってる感あるから美味しい仕事だよなぁ……)
などと、少々打算的な事も考えつつ、僕は友川さんと共に前に出て、話を進めていくのだった。
凡そクラスの配役は決まり、次にクラスレクの内容に話は移っていく。
「じゃ、クラスレクについてだけど、誰か提案がある人は口々にで大丈夫だからあげていってほしい」
僕がそう言うと、何人かが口を開く。
「フルーツバスケットとか無難じゃない?」
「ハンカチ落としー!」
「はにゃっていうゲームとか?」
「男の子への質問コーナーとかは大丈夫かな?」
色々と案は挙がる。「ハルとそうちゃんが嫌じゃないなら僕は大丈夫だけど……」と言いつつも僕はホワイトボードに提案を記入していく。前の世界では黒板がベーシックだが、どうやらこの学校はホワイトボードが黒板代わりとして壁に取り付けられている。恐らくは新校舎だから新しい要素を色々と取り入れているのだろうと思った。
「僕は大丈夫かなぁ……」
「俺も……まぁ」
とハルとそうちゃんも反応する。
「フルーツバスケットとかは危なくない?」
「はにゃって言うゲームはカードか何か必要じゃなかったっけ?」
などと口々に反対意見も上がってくる。
「より深い自己紹介がてら、好きな音楽とか流すのはどうかな?フェスみたいな感じ!」
「カーテン閉めて、皆んなでスマホのライトでペンライトの代わりにしたらそれっぽくはなるよね」
(何そのヨウキャムーブ……)
と僕は戦慄を覚えながらも提案として取り入れてみる。
「何それ凄く良いじゃん!楽しそう!」
隣にいる友川さんはどうやらノリ気なようだ……彼女のただ純粋で元気な子っていう雰囲気に癒されながら、話しを進める。
「実際問題、どこまで学校側がOKなのかにもよるよね」
と言いつつ、僕は先生の方をみる。視線で察してくれた先生は少し説明を挟む。
「あまり大きすぎる音じゃ無ければ大丈夫だけど、上の階には普通に授業をしている他学年の生徒がいる事は忘れないようにお願いします。」
ごもっともで……と思いながら僕は口を開く。
「例えばだけど、体育館を借りたり、視聴覚室を借りたりしてそのような事をする事は可能ですか?」
「もしその提案をやりたいという事であれば、後ほどお昼にでも先生が確認しておきます。」
「一応、お願いしても大丈夫でしょうか?」
僕が心配そうに上目遣いで伺うと、少し赤くなった先生が口を早めて言う。
「な、何とかしてみます!」
「ありがとうございます!」
「という事なので、もし可能なら視聴覚室などで、好きな音楽紹介程度にフェスっぽい事をして、皆んなで親睦を深めるので良いかな?」
僕がみんなに投げかけた言葉に、それぞれが「賛成ー!」「いいじゃん!」等と反応している。
「纏めに入るけど、今の所上がっている提案からそれぞれがやりたい事を投票して貰います。時間的にも二つくらいが望ましいと思うから、2回手を挙げてね」
と僕らはそれぞれの希望を聞いていく。
結果として残ったのは、疑似フェスと男子への質問コーナーだった。
「一先ず決まったみたいですね。時間的にも丁度良いので、お昼にしましょう。学食や売店は混み合うので、もし利用する人はしっかりとマナーを守るようにして下さい。」
と粗方の説明を受け、僕たちは一度休み時間を過ごす事になる。
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余談ですが、最近は睡眠の大切さを実感しております。
中々眠る事が出来ず、一日おきに徹夜をしては気絶するように寝る習慣を繰り返していると段々と日中の活力が削がれているような感覚が大いにあります。
皆様もしっかりとした睡眠習慣で健康を維持できる事を祈っております。
これからも宜しくお願い致します!




