第9話 入学式をやり遂げます!!
少し修正があります、感想にてご指摘頂き、学校が5kmという距離で
徒歩15分は某有名ゲームのキャラクター青い狐のソ二ッ〇もビックリな速度だという事で、
母さんのセリフを「5kmないくらい」→「徒歩圏内」へと変更しております。
皆さま日々の感想ありがとうございます。大変助けれております!
では、作品をお楽しみ下さい!
朝から水姫によるモーニングコールで目覚めた僕は、人生で初めて「おはよう、お兄ちゃん」という萌え文化に触れるのだった。
朝食を食べ支度を終えた葛野家は学校まで歩き、入学式と書かれた立て看板の前で思い出を刻むのだった。
その後案内により男子生徒が集められた部屋にて、学校についての軽い話と今後の流れを確認する。
そして、急遽男性代表挨拶になった僕は、少ない脳みそを捻り出して、話す内容を考えるのであった。
「時間です。体育館の方へ移動するため、貴重品以外は教室に置いたまま、男子生徒の皆さんは村田先生の案内に従って下さい」
そう告げられた僕たちは席を立ち、村田先生の後を追うようについていく。
一列に並んで入場するように告げられ、代表挨拶をする僕を先頭に、列を組み始める。
ドキドキと心臓の鼓動を感じ、緊張が高まるなか、ついにアナウンスがかかる。
「続いては、本年度の男子生徒の入場です。」
その言葉を聞いて、体育館の扉が係りの先生によって開かれる。
村田先生は一言
「大丈夫だ、ついてこい」
とだけ告げて歩き始める。
(なんか、めっちゃカッコいいんやが……)
今この瞬間だけ、僕ら男子生徒には村田先生の背中に後光が差しているように見える。
これが大人の背中かぁ……と思わずにはいられない。
僕たちは真ん中の花道を堂々と歩く。
両端には大勢の人がいた。
保護者の視線を潜り抜け、在校生の視線も潜り抜け、新入生の視線も気にならなくなった頃に、僕らは着席をする。
「続いては、クラス担任の紹介に移ります」
「特別コース、1年1組 担任、蛍原 響先生です。」
そう呼ばれた僕の担任になるであろう先生は、立派な着物を着付けており、教員席から立ち上がり、来賓へ一礼し、保護者と生徒に向けて一礼すると着席した。
「特別コース、1年2組 担任、新田 彩香先生です。」
先ほどと同じようにする。
そのまま、先生やご来賓による長い話も終わり次に呼ばれたのは在校生代表による挨拶だった。
「在校生代表による歓迎の言葉、生徒会会長西園寺 茜」
「春もたけなわとなり、至る所に綺麗な桜がみられるようになりました。
新入生の皆さん、この度はご入学おめでとうございます。また、保護者の皆さまもおめでとうございます。私たちの星臣学院に、新しい才能と夢を持った新入生の皆様が加わる事を在校生一同、心より歓迎申し上げます。
この美しい春の日、新たな学年の始まりを迎え、未知の旅路に踏み出すことができることを、皆様と共に喜び、分かち合いたいと思っております。高校生活は知識の拡充だけでなく、心と心の触れ合いが生まれる場でもあります。この学院は、学びの場でありながらも、豊かな人間性や深い友情を築くための場であると考えております。
新入生の皆様へ。この学院は、未知を探求し、個性を輝かせる場所です。知的な刺激に富み、多様性に溢れる環境で、皆様の可能性を広げるお手伝いができることを、私たちは誇りに思っております。どんな小さな一歩も大きな成長に繋がると信じ、一緒に学び合い、励まし合っていきましょう。
在校生の皆様へもお願いがございます。新しい仲間を暖かく迎え、共に学び合い、成長し合うことで、この学院の魅力が一層輝きを増すことでしょう。お互いに尊重し、協力し合うことで、素晴らしい学校生活が築かれると信じております。
一足先に入学している我々が、美しい背中を見せられるよう、励みましょう。
最後になりましたが、私たちは皆様の未来が輝かしいものとなることを心より願っております。この学院での素晴らしい思い出と、夢への一歩を共に刻んでいけることを楽しみにしております。新入生のより一層のご活躍をお祈り申し上げ、歓迎の言葉とさせて頂きます。
在校生代表、西園寺 茜。」
そこに立っていたのは、黒髪ロングでいかにもお嬢様感のある生徒だった。
そして辺りを一瞥した後、なぜか凄く視線を感じる。
寧ろ目が一瞬合っていたのだろう。
だが僕は、その意味をすぐに理解する。
なぜなら、次に呼ばれたのが僕だったから。
あの目線はきっと、男子生徒の代表挨拶へのエールだったのだろう。
「続いて、男子生徒代表 葛野 徹による、代表挨拶です。」
そう呼ばれ、僕はすぐさま立ち上がり、生徒会長に案内され、壇上へと歩みを進める。ふと耳元で声がかかる。
「そんなに緊張しなくても、大丈夫だよ。君なら何を言ったって、響く事間違いないさ。」
僕はそんな生徒会長の応援を胸に、演台へ行くのだった。
僕には先ほどの生徒会長のような立派な言葉は出てこない。
だけど、僕は僕なりの言葉で紡ごうと腹をくくる。
その後、校長先生の合図を確認してから口を開く。
「温かい日が差し込む心地よい朝に、私たちは、不安と期待を抱きつつ、この学院に足を運びました。この日のために、こんなにも立派な入学式を開いてくださった、校長先生を初めとする、先生方、また、放課後を返上して準備に勤しんで下さった、在校生の皆様、本当にありがとうございます。朝から抱えていた不安は、皆様が温かく迎えて下さった事で、これからこの学校の一員になるんだという誇りに変わりつつあります。そして何より、私たちが無事高校生になるまで、大切に育てて下さった、保護者の皆様。本当にありがとうございます。遅刻しないように起こしてくれた妹、入学式に来るため、自分の準備で忙しいのに、気合いの入った朝食を用意してくれたお母さん。本当にありがとう。
私たち男子生徒は、女子生徒と比べるとあまりにも少ないです。
そして、男少化の進む今の日本では、働く女性達の手厚い保護のため、蝶よ花よと育てて頂きました。そんな我々男子生徒が、この心地よい朝を皆様と共有できるのは、一重に今ここにいる女性達、すべてのお蔭と言っても過言ではありません。
故に、私達男子生徒は報恩感謝の志を胸に刻み、共に勉学に励みたいと思っております。まだまだ未熟者ではありますが、立派な社会の一員となるため、精進して参ります。どうか皆様、これからも温かく見守って頂けると幸いです。
男子生徒代表、葛野徹。」
僕の言葉に思わず会場が静まり返る。会場の方々からすすり泣くような音が聞える。
(あ、あれ?なんかまずい事でも言っちゃったかな……?)
と内心不安になっていたが、ポツリポツリと拍手が浮かぶ。そして次第に割れんばかりの音が響いた。
(よ、良かった……取り敢えず問題は無さそうだ。)
僕は案内に従って、元の席に戻ったのだ。こうして僕の入学式は終わった。
無事やりとげた安心から、少し疲れを感じるが、次はクラス交流だと思い、更に気を引き締めるのであった。
本日も閲覧して頂きありがとうございます!
送辞の言葉...悩みに悩みました。
それなりに良い事も書けたと思うので、皆様も祝辞を送る機会がございましたら、
本文をぜひご活用下さい笑(∩´∀`)∩
この作品は皆様の応援によって成り立っています。
引き続き面白いと思った方は(・∀・)_bと★★★★★を宜しくお願い致します。また感想やレビュー、ブックマークもして頂けると泣いて喜びます!(*‘ω‘ *)
余談ですが、入学式や卒業式といった、大事な式典。厳粛な空気で進んでいきますよね?
作者は笑っちゃいけない空気感になると、笑いをこらえるのに必死になります。
特に理由はありませんが、なぜか面白いのです。先生方につまみ出されないように笑いをこらえるのに必死になっていると、いつのまにか式は終わっているので、いつも疲れたという印象しか残りませんでした。
大学の入学式は人数が多いため講堂も広いので何言ってるか分からない...という印象でした。
皆様はどのような思い出があるりますか?どんな些細な印象でも思い出は大切な思い出です。
これから入学式、卒業式を経験する時は沢山写真を撮っておくといいですよと作者からのメッセージでした。




