表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/44

ボッタクリ場

1960年、アメリカ。

一人の男が武器屋に入る。

「銃を一つくれ。

安いのだ。安ければ安いだけいい」

「じゃあこいつだ」

一丁の拳銃をカウンターの上に置く店主。

「今ならたったの100ドル」

「おい、馬鹿にするな。

そいつはサタデーナイトスペシャルってやつじゃあないのか?

この辺りならガキでも持ってる銃だ。

その質ならもっと安いだろ。

50ドルでどうだ」

「悪いな、この店では100ドルで売ってるんだ。うちで一番安いのはこいつだ」

「ふざけるな、ボッタくるんじゃねぇ」

男は持っていた弾を早業で銃に込め、店長に向けてぶっ放す。


しかし、銃弾は放たれることなく暴発した。

銃身は弾け飛び、破片が男を襲う。

呻き声をあげる男。

「あんた、自分で言ったろ。

そいつはサタデーナイトスペシャル、とんでもない粗悪品だ。

こんなもんを100ドルで売ろうとするうちはとんでもねぇボッタクリ屋だが命までボッタくる気は本当は無かったんだぜ。

運が無かったね、旦那。

楽にしてやるよ」

別の銃を取り出して男の頭を撃ち抜く店主。

なんでもない土曜日の夜の事であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ