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警備員は仕事をやってない

さて、警備員として働いてることを書いていくといっても、何から書いていこう・・・


晩酌で飲む酒を燗につけながら、そんなことを考えた。


寒くなり始めたので、これからは冷やよりも燗かな。


湯煎にかけていた徳利に温度計をさして、熱燗よりもやや熱めで火から下ろした。


さて、ここで一杯。


あぁ、染みる!


温められたアルコールのほのかな香りが鼻をくすぐり、酒自体の甘味も強く感じる。


・・・と、では、今日はざっくりと警備員の仕事の「やってなさ」について書こうかね。


俺自身もそうだったけど、警備員ってただ立ってるだけ、ただ棒を振ってるだけなんて思ってないか?


確かにそう見えるし、実際「ただいるだけ」の警備員は多い。


でも、全部が全部そうだというと、NO!だと言いたいね。


ちゃんと仕事をしてる警備員は、ただ立ってるように見えて、きちんと周りに目が行き届いているから、些細な違いも見逃さず何か違和感を感じれば即動ける。


単に棒を振ってるだけに見えるけど、あれだって「通って大丈夫だよ~」と合図をしてくれてるんだ。


ちゃらんぽらんに棒を振ってる奴だと、車の流れや運転手の様子に気づきもしないから、ちょいちょい車の流れを意味なく止めたり、事故や運転手からのクレームを引き起こしたりするんだ。


何も考えずにやってる警備員ときちんとやってる警備員とは、顔つきが違うから、一度きちんと見てほしい。


他にも、立ち姿がきちっとしてたり、棒を振る所作なんかもきびきびしてる。


同業者ながら、おじいちゃんみたいな人がシュッとして立ってたり、きびきび動いてると、やっぱりかっこいいよな。


逆にだらしない格好でダラッと立ってたり、ただやらされてるんですよ~みたいに適当に棒を振ってる奴を見ると、こいつらのせいで警備員の評価が下がるんだよと、文句のひとつも言いたくなる。


もし、警備員を雇いたいと思うことがあったら、街中で見かける奴らの姿を見れば一目瞭然だ。


立ち姿に見惚れたり、所作の美しさに心を動かされたら、その警備会社に依頼することを勧めるよ。


会社によっては「見せる、魅せる警備」なんて言って、実際に仕事をしている警備員の姿こそ何よりの営業だってところもあるからね。


おっと、酒も話ももう終いだ。


次の話はまた今度ということで。

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