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幼馴染 1

不定期更新になります。

 これは、ぱきペキ商店街に住んでいる、高校一年生、沙和里 太洋(さわり たいよう)の他愛のない日常を、適当に書き留めたものである。


 ☆


 沙和里 太洋(さわり たいよう)には、二人の幼馴染がいた。


 一人は、魚屋『御逗田(みずた)』の一人娘、名前は『茉莉』、スレンダーラインの女子、ショートカット。


 一人は、寿司屋『二胡山田』の一人娘、名前は『桃香』、ボッ!キュ!ボン!のグラマーな持ち主、ポニーテール。


 二人は小さい時から、恋のライバルである。



 ☆☆


 さて、帰ろうと茉莉は下駄箱で靴を履こうとした時、後ろから声がかかる。振り返る彼女の前には、幼馴染の姿。


「みずたまり!副委員長の立場を利用して!たいようとイチャイチャしないでよ!」


 桃香が思いっきり上から目線で話しかけている。受けて立つ茉莉。


「は?イチャイチャ?今度のホームルーム活動の、打ち合わせをしていただけよ。ほーほほ!僅差で書記になった、ニコヤマダモモカ!私が副委員長です!」


「くぅ!男子票を操作したのに!書記!黒板に書く係!このぉ!お前の票は平仮名ばっかり!適当だから書きやすいのか!」


「ふっ!みずたまり、この名前はさんざんからかわれてきたけど、今になってはいい名前」


 ☆☆☆


 人気のない下駄箱前で何時もの様に、二人は盛り上がっている。


「ニコヤマダモモカ!そのぱっつん気味のブレザー!なんとかならないの?風紀が乱れる!副委員長として注意するわ!事あるごとに、たいようの腕に絡みつくな!」


「フッ、胸!大きいのは仕方がないでしょう?まな板!悔しかったらぱっつんになってみろ!」


「くうぅ!た、たいようは胸には興味無いもの!たいよう家の七海お姉ちゃんが、そんな事話してたし!」 


「知ってるわよ!たいようの家の大海(たいかい)兄ちゃんが話してたの聞いた事あるもん!たいようはね、『お尻』のが好きなの!みずたまり!あんたはお尻も壁じゃん!フフン」


 誰もいないのをいいことに盛り上がっている乙女二人。


 ☆☆☆☆


「まな板!壁!失礼な!脂肪の塊が、無駄にある方がいいとは思わない!」


「は?無駄……このたわわな胸、エクササイズしているお尻に、無駄なものはない!」


 キンコンカンコンと終礼のチャイムが鳴り響く……。


「今日こそは決着をつけよう!エロオーラ星人!ニコヤマダ モモカ!」


「絶壁国人!みずたまり!受けて立つ!」



「……、何やってるの、下校時間過ぎたし……なんの話してんだよ」


 興味が無い様子で当の本人、沙和里 太洋(さわり たいよう)登場。あ!と二人は声を揃える。


「たいようはどっちが好き?脂肪タプタプ星人?」


「まっ!男子の希望の星の私に!たいよう、どっち?胸も尻もない、絶壁国人のがいい?」


 女子二人に聞かれた彼は、チラチラと二人に視線を送り、何時もの事なので面倒くさそうに一言。


「………普通が好みだな、じゃ、先に帰る」


 そう言うと彼はさっさと帰って行った。残された二人。



「みずたまり、普通って?サイズなの?」


「ニコヤマダ モモカ、普通……ってどれくらい?」




 ちゃんちゃん♪


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― 新着の感想 ―
[一言] えーっと、また、仕掛けてきた感が・・・ 次回が凄く楽しみです。
[良い点] 太洋くん、名前に反してクール! しかもモテモテじゃないですか……っ! まさかこんなキャラだとは。 いい意味で意外でした~!
[一言] 沙和里も太洋も普通の名前なのに、合わさると凄い破壊力!!w 何て羨ましい生活を送ってるんだ……( ˘ω˘ )
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