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反省会

その晩、布団に入って考えを巡らす。

 やはり、ゆっこの手料理だけは味がするんだよな……。不思議と。

 今日のカレーはめちゃくちゃに美味しかった。それに紅茶だって。

 何かお礼をしなくてはな……。命の恩人みたいなものだし、チャチなものじゃあだめだよな。でも、重い物は気が引けるだろうし……。いやぁ、僕が料理出来ればなあ。手料理のお返しとか出来るけど。味見できないしな~。昔作ったシチューは叔母さんになんだか不思議な味がするわねって言われたんだよな……。あれ以来もう料理はしないって心に決めたんだっけ。

 一緒にご飯行っても良いけどなあ。外食はイコールで嘘つき大会だしな。なんとなくだけど、料理に関してあの子に嘘をつきたくないよな……。

 じゃあ、遊びにでも誘うか……。でも、なあデートみたいで、童貞にはハードル高いよな~~~~。

 それに、遊びに行くって、何をしたら良いのか分からん。何処へ行けば良いんだ? 遊園地? 動物園? デパート? 男女の友達づきあいしてる人たちは何処へいってるんだ?


「あ~~~~どうしよ」

「…………そして寝付けん」

 そのままベッドでゴロゴロしている内に気が付いたら朝だった。よく眠れていた。


 この日以来、幾度かゆっこの手料理を食べさせて貰った。何を食べてもしっかりと味がするし、しっかりとおいしかった。


 やっぱりなんかお返ししなきゃな……。

 そんな想いばかりが募っていく。

想いが胸を締め付けるから、最近ゆっこと一緒にいても、ソワソワしてしまって、心が落ち着かない。

 何か良い考えは浮かばないものか……?


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