~並々ならぬ営業力でスペアを確保できました~
「相談って、マニュアルぐらいほしかったかな…」
銀太郎は相談室20号と書かれた部屋に入り驚いた
「事務室…」
銀太郎が勤めていた会社の事務室の面談室だったからだ
「これは、俺のイメージ?」
本能的に目を瞑って、一昔前の探偵の事務所を想像し目を開けた
「わお。これは、あれだな、キメてるのに下はトランクスで出オチな雰囲気だな」
もう一度目を瞑る
光と見学に行ったマンションの一室を思い浮かべる
ここで、二人でゆっくりと飲み物を飲みながら映画を見ていたら…昼寝から起きてきた優里がパパ~と駆けてくるんだ
「ん、いい感じだ」
とてもお洒落な大人の隠れ家的な部屋になった
これならストレスがたまらないだろう
相談しながら珈琲でも飲めたらいいんだけどなと思うと
テーブルの上に珈琲が出てきた
「なんでもありか」
そういうと、先ほどのステータスが表示された
【次の方、お入りくださいと声を出してください】
表示されたままの文章を読み上げると、扉が開き就活中の青年があらわれた
「はあ、こりゃあ、すげえな…」
部屋の中を見回して、銀太郎の前に進んでくる戦士はよろしくっすと言いながらへこっと頭をさげた
「どうぞ、こちらにお座りください」
銀太郎の初仕事、ドキドキしながらソファに座るように案内するとステータスに目を通す
【社会的地位】
名前:ステファン
職業:戦士
年齢:21
レベル:45
性別:男
趣味:編み物、ケーキ作り、アクセサリー作り
誕生日:3月17日
東大陸オストガロ出身
アスティ村に生まれる
農民として育てられたがある日旅の戦士に鍛えられ…
中央大陸に移動ギルトに所属し数々の…
サラティーナ国の姫君と…
( ^ω^)編み物…
冒険譚よりも編み物等が気になって仕方ないが取り合えずステファンに質問する
「転職をご希望とのことですが、ご希望をお聞かせ願えますか?」
キョトンとして銀太郎の口元を見つめるステファン
「あ~…俺は今まで、求められるがままにこの力を使ってきたが、なんかちがうんだよな~」
ふむふむ( ^ω^)サラティーナ国の姫君に養子に入るように求められたが逃げてきたんだもんね…頷く銀太郎
「こう、なんていうか、もっと、そうだな、この部屋みたいなところで、ゆっくり好きなもの作って売ったり、美味しいもの作って誰かに食べてもらったり…なんだろう、もっと穏やかに生きたいんだよな。」
( ^ω^)ふむふむわかりますよ、乙女ですね
頷く銀太郎
「例えばこんな店とかですか?」
銀太郎は目を瞑り光とよく行った可愛いを詰め込んだ喫茶プラス雑貨屋のあの店を思い出した
「ええええ・・・・・ええええええ・・・・・ええええええええええええええ???????」
ステファンは、目をキラキラさせて、のたまう
「これ!!!ここ!!!ナニコレ!!!かんわんいいいいいいいいい!!!」
( ^ω^)あ、
ぽーっとした顔で胸の辺りでギュッと両手を握りステファンは迷いない目で銀太郎にのたまう
「ここで雇ってください」
「…。女神様こんな時どうしたらいいんでしょうか…。」
銀太郎に呼ばれて女神がご年配の女性の姿であらわれた
「銀太郎、でかした」
「でかした?」
「ステファンさんとやら、こういった部屋で、ゆっくり好きなもの作ったり、美味しいもの作って誰かに食べてもらったりしながら、困っている人のお話を聞いてあげて、ゆっくり過ごすのは如何かしら?」
「最高ですね!!!」
じゃあ、こちらにいらっしゃいとそう言ってステファンの手を取り転職用の扉ではない知らないドアが現れ、ご年配の女性は銀太郎に親指を立ててこう言った
「グッジョブ」




