~お手伝い終わったけどキナ臭いっす~
朝早くから薬草を炊いて冷やして瓶に詰めを繰り返し
かなりの数の回復薬が出来上がった
細かい作業は女性の方が向いていると思ったのか、サクラさんを連れてきたが瓶詰め作業は今はユーリがやっている
サクラさんこぼすのだ
ロートを使っているにも関わらずだ
流石に3本分位こぼしたときにチェンジをお願いされた
今は銀太郎の横で薪割りをしている
「......」
凄く何か言いたそうだけど
自分でもわかっているので何も言えないのだろう
ちょっぴり涙が出てる
でも、なかなかどうして薪割りお上手
「サクラ様、お上手ですね」
ニコニコしながら銀太郎も、斧を振り下ろす
ポクロンは、力が強いので森で良い感じの木材採取に行ってくれている
サクラはキッと、銀太郎を睨み付け言った
「何よ!言いたいことがあるんだったらはっきり言いなさいよ!」
「うーん、力仕事の方が適正が有るんだなって思っただけですよ」
ニコニコしながらまた斧を振り下ろす
「ぐぬぬぬぬ......」
話しかけたのは逆効果だったかな?
「それにしてもそのパンプスで痛くないんですか?」
「はん、これは舞踏会で履くような靴じゃないのよ、見ててごらんなさい」
そういって、サクラは脚を振り上げ銀太郎の薪を上から踏んづけた
バキバキバキとヒールが刺さったと思ったら薪が8つ程に割れた
「これでお分かりいただけたかしら」
ストレスが解消されたのか、足を戻しドレスの裾を撫で付け
薪割りに戻る
あのヒール怖い
銀太郎のニコニコが青くなっている
「サクラ、銀太郎お昼だよ、僕が作ったシチュー食べて。あ、ポクロンお帰りなさい丁度良かった!今シチューができたとこだよ!」
ドアが開きユーリがニコニコしながら話しかけてきた
「今日は薬草の臭いが強いからね外で食べようかね」
外でも食べれるようにこの家にはデッキがあるのだ
ちょっとお洒落なカフェっぽい
スープを入れた器をトレイに乗せてガガミラさんが出てきた
パンをいれた篭も腕にかけてたので銀太郎はトレイを持ち上げた
「お持ちしますよ」
銀太郎は、まだガガミラの腰を気遣っていた
回復呪文で完全回復したのにね
人数分のスープはなかなか重たかったので
手伝えて良かったなと思う銀太郎だった
ガガミラが、ポッと顔を赤らめていたのは誰も知らない
うわあ、美味しい
銀太郎はシチューをパンと一緒にモグモグしていた
鍋も美味しかったし、ユーリはご飯上手だ
対して銀太郎は適当料理なので味も適当である
これはこれで旅が楽しみになるな
ずずずっとシチューを啜るとサクラが睨み付けてきた
あれか?マナー違反だったか?許してくれ美味いのだ
「それにしてもこんなに回復薬を作らなくてはならないって、いつもこうなんですか?」
「いや、昨日見ただろう?あの広大な薬草畑が青々と繁っていたのが、葉を摘んだから寂しくなっていただろう?いつもは青々と繁っていて、1日50本作れば良いとこさ」
葉はどんどん出てくるので、すべては摘まず
色の濃い葉を摘んだのだ
かなり疲れたが半日ガガミラも一緒だったので3分の1程の薬草畑を採取出来た
今日と明日で依頼されている回復薬は納品できるだろうとのこと
どうやって納品するのか気になっていたが、ガガミラの家には小さな泉があった
そこにケースごと入れるだけらしい
察し
「戦争ですか?」
「いいや、わからん、だが単純に考えてそうだろうな。」
対人なのか対魔物なのかで意味は変わってくる
「被害が少なければ良いですね」
領土や宗教
何をもって争うのか
争いは業が深いなと感じる銀太郎だった




