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諏訪明奈 / はじまり

初投稿なので温かい目で見てください。

むーにゃー むーにゃー


携帯から聞き覚えの無い着信音が鳴る。

でも私は知ってる。犯人は幸恵ゆきえだって。


その証拠に携帯の画面に『ゆきえ』ってでてるし、その上前科もある。

この前は「にゃむにゃむ」って音にされてたし、その前は「のぺーん」だった。

残念ながら本当にそんな音でほかの言葉で言い表せない音だった。


もう私のプライバシーはないのかとため息をついて電話に出る。


ピッ

「もしもーし!あっきなー!」


「幸恵うるさい」


「明奈しんれつぅ」


「それ言うなら辛辣」


「あーさっすが明奈ー!」


我が友ながら馬鹿さ加減にあきれる。


「もうちょっと言葉分かってから使いなって。で、何の用?」


「あ、それがさー明奈ー、今ドラサガやってる?」


「利用規約読んでる最中だけど?」


「うっわぁ明奈まっじめぇ」


「いや幸恵が読まないだけでしょ」


ちなみにドラサガとはドラグーンサーガのことで、今人気のVRMMORPGだ。私はこれから始める。

今日は、既にやってる幸恵と一緒にやる約束だったけど……まさか!?


「明奈するどーい。今日別ゲーのランキング戦やるからムリになった!ゴメンニ☆」


「いやスケジュール確認しときなって急に言われても…ってなんで私の考えてること分かんのさ」


「ん?フツーに『まさか』って聞こえたけど?それとも何?幼馴染パワー!って言っとけばいい?」


「いやまあいいや、そっちは幼馴染パワーでいいから」


「そんじゃアタシこっちのランキング頑張るから―!明奈もまあ頑張ってー!」ピッ


いつも通り幸恵は台風みたいにビュオってやってきてビュオって去っていった。いや台風は進路予測あるから違うな。幸恵はゲリラ豪雨のが近い。


そもそも私がVRMMOなんかに手出しすることになったのは幸恵が原因で元凶だろう。


あれは着信音が「のぺーん」にされたときだ。

のぺーんって着信音が鳴ったら急に


「VR機器のアルトーセって知ってるよね?持ってるのに懸賞で当たったからあげる!」


って言われる側の気持ちなんて絶対に分かりっこないって。


あ、もうちょいで読み終わるかな、次キャラメイクだって。


むーにゃー


「もしもし明奈―!キャラメイク終わりそうなら言っとくよ!職業は好きなの選んでいいよー!あ、でも前衛ならアドバイスちょいできるかも!

あとねそれからねー、チュートリアルとか終わったら酒場にいるN(ノン)P(プレイヤー)C(キャラクター)のおじいさんから『若葉の服』もらって!

そんでそれから広場と思う場所にそれ着ていけばだいたいなんとかなるから!

んじゃよろしくー!」


……ゲリラ豪雨。




誤字・脱字などありましたら教えてください。

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