きっかけ
「俺は異能の力を持っている!」
俺がそんなこと言っても誰も信じてくれない。そんなのは当たり前のことだ。誰だって信じない。信じたくてもリアルはそんなに甘くないのだ。そのリアルを信じれない、そんな奴が中二病と馬鹿にされるのだ。そして俺もその病気にかかった病人扱いされているのだ。俺の力は「テレパシー」というやつだ。しかも受信しかできない。さらに対象は一人しか出来ない。送信不可能なテレパシーだ。だが時々誤作動か分からないのだが俺の考えたことが伝わってしまうことがある。そして今がそんな状況だ。
「はぁー?何言ってんの意味わからないんですけどー!」
このギャルっぽい女が言ってるのはもっともなんだが
「マジありえないそんなふうに誤魔化すとか」
ちなみに俺がこいつに誤作動で送ってしまった言葉は「うっぜー、なんでお前みたいなブス生きてんの?」だ!我ながらなんてミスを
「おいおいそれは言い過ぎだろたきー!」
この机に寝そべってる男は・・・確か杉山だったかな。ちなみにたきとは俺の名前だ。佐久間 多希 以上だ。特に説明する名前でもない。
「マジありえない死ね!」
急にギャルが喋りだし手を出してきた。ちなみにこいつの頭の中はさっきから覗いてたから手を出してくるのは分かっていた。
「えっ?」
すっと俺がギャルのビンタを避けたことに驚いてる。フッ当たり前だろばッ
ドスッ!
後ろから強烈な痛みを感じた。そして倒れ込む俺。ギャルの仲間が椅子で殴ってきたらしい。
「おい大丈夫か?おい流石にやりすぎだろ!」
「佐久間みたいな病人にはこれが手っ取り早いって!」
「ねー流石にこれは、っって血出てるよやばいって」
俺に文句を言ってきたギャルが何か言ってる。血っ?ッッッ痛ってーーーーやばいこれはほんとに冗談じゃない。ふざけんなあのビッチ。ってこんなこと考えてる暇ねーやばいやばいやばいやば
目を覚ますと何故か目の前に美少女の顔が90度回転させた状態である。???なんだこの状況?
「大丈夫ですか?どこか痛くないですか?」
美少女が喋り出した。頭の痛みは全く感じない。てかやばいいい匂いすぎて死にそう。頭もめっちゃ寝心地いいし、
「何でこんなところに寝っ転がってたんですか?あなたが寝てたの道の真ん中ですよ?」
ん?おかしい俺が倒れたのは学校だ。しかもこの子は制服を着てない。てかコスプレをしている。少しおかしい子なのかもしれない。しかし俺はこんな美少女がコスプレしてても何も感じないてか惚れてまうわ
「コスプレってなんですか?」
やばいテレパシーの誤作動がこんな所で
「いや今のは違うんだ聞かなかったことにしてくれ。ところでここはどこなんだ?学校の中じゃないし、あまり見たことのない場所なんだが?」
美少女はクスッと笑って答えた
「何を言ってるんですか?ここはスアップ町の外れの森ですよ!なんで自分のいるところも分からないんですか?」
はっ?なんだって?スアップ?外国の国名か?いやだけどこの子は日本語を話している。じゃあ日本?いや有り得ないそんな名前の町は知らない。
「えっとー何県ですか?」
至って普通の質問をしたつもりなんだが彼女は何いってんのこいつって顔をしてる。
「えっとー何言ってるかあまり理解できないんですが。大丈夫ですか?ちょっと街に行きましょ!宿で休んだ方がいいですよ」
彼女の頭の中を覗いて見たが嘘を言ってるとは思えない。それどころか心配してくれてる。なんていい子なんだ
森を出て俺は目を疑った。耳をはやした人、二足歩行の猫や犬、牛や馬が普通に生活してる。コレって、いせ、いや有り得ないそんなファンタジーじみたこと。いや俺が言えることではない俺も不完全テレパシー使えるし、でもこれは叫んどく必要がある。
「これって異世界召喚???」