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彼ら彼女らは風を読む  作者: 赤目狼
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プロローグ

 俺は自分が馬鹿だということを知っている。

 自分が愚かで醜く、人に期待される価値などないことだって十分理解してる。


 ――だからこそ俺は自分が大嫌いだ。


 そもそも『自分』とは何なんだろう。鏡に反射し写る姿か、人と接し相手から見える姿か、それとも今こうして考え事をしている意識自体か、正解は全て否である。

 自分とは心、つまり本心。もっと言うなら『無』でしかないのだ。

 起こす行動、顔の表情、動きの仕草、はたまた感情までも、本心からくることではなく。それは何かから影響され動かされた偽物で、黒く汚れ腐った『何か』でしかないのだ。

 これは誰もがいつかは気づき、受け入れるべきことで、俺はそれに早く気づいたのだ。だが、現段階では周りのやつらは口揃えて「お前は残念な奴だ」と言うだろう。

 それらを理解してるから俺は自分を偽り続ける道を選んだ。他人から『良い人』と思われ、信用を勝ち取り『友達』というものを作る。そして今という時間を有意義に過ごす。

 それらを踏まえて改めて言おう。


 ――俺は自分が大嫌いだ。

 

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