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少年エミルの冒険~魔王への道~  作者: 田中真矢
~商業都市ガネス~
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ブレイカーズ

ジャックが率いる魔王軍とファストタウン組が戦っている中

クロノスとシャオは最初好調に敵の数を減らしていた。


「テレポートショット!」

シャオが放った気がシャオを襲っていた5人の兵士にまとわりつくと

クロノス側に瞬間移動していた。

「よくやったシャオ!グランドクラッシュ!」

剣を地面に突き刺し、気を剣に送るクロノス

その後、目の前の10人の兵士が吹き飛ぶ


「これが勇技!グランドクラッシュだ!!」

剣から地脈を伝い、対象のエリアの地面から

大量のエネルギーを吹き出す技であった。

この技は勇者しか使えず、エミルは放つことが出来ない技である。


「勇者み~つけた」

遠くからそんな声が聞こえたかと思うと残った兵士の所に

敵の援軍らしき2人の人間がクロノスの目の前に現れた。


「どうも~俺たち勇者を倒しに来た魔王様直属のエリートで俺はダイゴ」

「俺はロウ、二人合わせて!ダイゴ・ロウだ!」

「違うだろう!!魔王様からブレイカーズって名前をいただいているだろ!!」

「え~いままでダイゴ・ロウでやってたじゃん」

「かっこ悪いって他の魔族に笑われていただろうが!」


ダイゴ・ロウもといブレイカーズの二人はコントの様な事をするぐらい余裕であった。


「イラつく奴らだな・・・ハッ!」

クロノスが兵士を倒しつつ二人の余裕さに苛ついていた。


「クロっち!集中して、動きが単調になって来てるよ」

「あぁ、わかってる!」

シャオの指摘を聞き、体制を直しつつ呪文を詠唱し始める。

「一気にかたずける、フレイム・レイン!」

空から火球が残りの兵士を目がけ降り注ぐ

その一撃で兵士たちが倒れる。


「おぉ、やっと終わったみたいだな」

「じゃあそろそろ任務を始めますか

 ダイゴはいつも通り援護よろしく」


ロウがクロノスに急接近する。

「弱ってもらうよ」

そういうとロウがクロノスへ拳で殴打し始めた。


「クロっち!」

一瞬の事で、反応が遅くなったシャオがロウに対し呪文を放つ

「クロっちから離れて!フレイム!」

ロウに火球が迫る


「スプレッド」

火球に対しダイゴが水の呪文を当てて無効化する


「邪魔しないで!シャイニング!」

光の波動がロウ目掛けて放たれる


「ブラックホール」

ロウの前に現れた暗闇の塊が光の波動を飲み込み無効化する。


「ぐ、ぐふ・・・」

クロノスに対するロウの殴打は続いている


「クロっち・・・魔法がダメなら・・・はぁぁぁぁぁあああああ!」

シャオはロウに目掛けて突進する。


「そう来るか、面白いやつだ」


ドカッ

「いってーな!ダイゴちゃんと援護しろよ」

「すまないな~面白くてつい!」

「面白くてで、相方を危険にさらすな!こいつめちゃくちゃ怖い顔してるぞ」


倒れこむクロノスを守る姿勢になりつつ、ロウの事を鬼の形相で睨むシャオ

「絶対に許さない!!!」


そんな時だった

「ムーンカッター!」

半月型の刃ような気がシャオとロウの間をすり抜ける。


「兄様!」

「ジャックの野郎、やられたか!ダイゴ向こうからの奴を相手してくれ」

「だな、任せろ」


「もう一度いくよ~!ムーンカッター」

ルーンが半月型の気を放つ

「ふむ無属性か、珍しい技だな

 だがこれで!アメーバネット」

ムーンカッターの進路上に突如巨大なネバネバした塊が現れる。

ムーンカッターはその塊に飲み込まれ無効化されてしまう。


「むぅ、ムーンカッターで切り裂けないなんてどんな構造だよ~」

ルーンが嘆く


「ダークフレイム!」

「シャイニングウォータ」

エミルの攻撃も相殺される


「エミルの2属性技でもダメなの・・・ならせめてクロノスの治療を・・・

 ヒーリング!」

フローラが回復魔法をクロノスへ放つ


「ターゲットチェンジ!ダメージは受けてないけどお嬢ちゃんありがとう」

回復魔法の対象を自分に変えクロノスの回復を妨害するダイゴ


「なんなの、あいつ・・・」


「お!やっと気になってくれたかい?俺はブレイカーズのダイゴ

 あらゆる魔法をブレイク(無効化)するのが仕事さ☆」

「やっと紹介タイムか!俺はロウ、魔法は苦手だが武術で敵をブレイクする仕事だ」

「で、今回の仕事は勇者を拉致って魔王城で監禁しろと言う仕事を遂行中だぜ☆」

「敵に情報をあまり与えるなダイゴ」

「へいへい、って事で弱ったこいつを頂いていくよ!」

そう言いシャオを押しのけてクロノスを担ぎ上げるロウ


「まって!行かないで!」

ロウの足にしがみつき必死で訴える

「愛だね~!なら君も一緒に来るかい?」

と、ダイゴがシャオに提案をする。

首を縦に振るシャオ


「まて!シャオ!兄を置いていく気か!」

「兄様ごめん・・・」


「転送石よ!我を導け!」

ロウが懐から出した転送石で一瞬でいなくなる4人


「くそ・・・俺がついていながら・・・何のための最年長だ・・・」

「クロノスめ・・・」

「シャオ達大丈夫だよね・・・」


とりあえず、ジャックは騎士団に明け渡し

それぞれの心の中で整理をし、一度宿屋へ戻る


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