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新米サンタがクリスマスギフト(プレゼント)を届ける

 なろラジと冬童話参加拙作になります。


 夕陽が沈み、暗闇が訪れると、途端に寒くなり、ぱらりぱらり、はらはらと雪がしんしんと降り積もります。

 そんな澄んだ夜空には、

 きらきらきらキラキラキラキラ

 と、冬の星座たちが輝いています。

 今日はクリスマスイブなのです。


 はじめての新米サンタはメモ帳を片手に大慌てです。

「なんで、今どきメモ帳なんだよ。スマホでいいだろ、スマホで・・・」

 怒鳴り声が響きます。

「アツシ!ぶつぶつ言ってないで、手動かせっ!」

「すんません!師匠っ!」

 新米サンタはグランドサンタにぺこりと頭を下げて、子どたちに贈るサンタプレゼントの仕分けに一生懸命に取り組みます。

「皆の衆、あと2時間じゃ、子どもたち全員に間違いなくプレゼントを届けるんじゃぞ」

「ウィ、ムッシュ」

 たくさんのサンタたちは頷き、あたふたと働きます。

 勿論、新米サンタのアツシもです。

 

 そして・・・。

「よーし、皆の衆、30秒で早着替えじゃ!出発に備えよ。各々マイトナカイを間違えるんじゃないぞ」

「ウィ!」

 新米サンタは慌てて真っ赤なサンタ服に着替え、相棒のトナカイの元へと駆け込みます。

「よいしょ」

 っと、ソリに乗り込みます。

「アツシ、これ、ワシの業天號じゃ」

 グランドサンタが新米サンタの襟首を掴んで、ゆっくりとソリから降ろして苦笑い、

「ほれ、髭も忘れとるぞ」

 アツシは大サンタから白髭をあご周りにつけてもらいました。

 それから、大サンタは新米サンタの両肩を両手で叩き、

「ほれほれ、子ども達が待っておる。昔のおまえさんのように・・・な」

 と、ウィンク。

 新米サンタは大きく頷き、

「はい。行ってきます」

 と、大サンタに笑顔を返します。

「うむ。いってらっしゃい」

 落ち着きを取り戻した新米サンタは、担当の大きなプレゼントの入った袋を肩に担ぐと、相棒のトナカイへと走っていきました。

 ソリにプレゼントを積み込み、

「お前さん、緊張してるのか」

 と、悪態をつくトナカイに、

「うるせ~よ、相棒」

 サンタは軽く一鞭入れます。

「きくう~っ!」

 トナカイはぎゅーんと空を舞います。


 もみの木にしんしんと降り積もるは雪、満月とサンタとトナカイのシルエット。

 新米サンタは子どもたちへ、プレゼントを届けます。



 メリークリスマス。

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