35 対月華七聖人①
久々の投稿~!!
今日は二本投稿。二本目は午後九時の予定♪
一つの話にまとめると長くなりそうでしたので、三つに分けてます。(今回はめっちゃ短いです。ごめんなさい)
黒い空間に突然、亀裂が走った。その亀裂は瞬く間に広がり、音もなく砕け散るように消え去る。そこから、四人の異形の者たちが現れた。
最初に姿を見せたのは、赤と白を基調とした豪奢な衣装を纏った男だ。高級な装飾品が衣装の至る所に施され、見る者に圧倒的な存在感を与える。鋭い眼光はまるで獲物を狙う猛禽のようで、目が合った瞬間に動けなくなりそうな威圧感を放っている。
次に現れたのは、全身を真っ白な服で包んだ痩せた男だ。その手には長い杖を携え、先端には淡い光を放つ宝石が埋め込まれている。その佇まいは静謐でありながら、どこか不気味さを感じさせる。一見、病弱に見える体格だが、その瞳の奥には底知れぬ力が秘められているのがわかった。
三人目は漆黒のマントを羽織った小柄な男だった。黒ずくめの装いは闇そのものを纏ったかのようで、その姿は影と見間違うほどだ。小柄ながらも、その周囲には緊張感が漂っており、わずかな隙をも逃さない鋭敏な感覚を持っていることを伺わせる。
最後に現れたのは、全身を黒い鎧で覆った巨体の者だった。鎧はまるで闇そのものを凝縮したように重厚で、見る者に恐怖を植え付ける。顔は兜で完全に隠され、その表情は伺い知れないが、周囲に漂う威圧感は圧倒的だ。その巨躯と無骨な装いが、存在そのものの異質さを際立たせていた。
四人の姿はそれぞれが異なりながらも、どれも常人を超えた気配を放ち、ただそこに立っているだけで空間全体に圧力を感じさせた。
最初に現れた二人――赤と白の豪奢な衣装を纏った男と、白い服の痩せた男は、以前の襲撃で対峙した相手だった。
「その男を姫に会わせるわけにはいかない」
白い服の男が、静かでありながらも確固たる意思を込めた声で告げる。彼の細身の指が杖を握りしめ、周囲の空間がわずかに震えた。
俺は一歩前に出ると、隣の造へと目を向ける。
「造、戦えるか?」
「ああ」
造はゆっくりと頷いた。その目にはもはや迷いはない。先ほどまでの憎しみも悲しみも消え、ただ純粋な決意だけが宿っていた。
俺は造を拘束していた鎖を消し去り、再び前を向く。
「俺は白い奴と赤と白の服の奴をやる。お前は黒い奴二人を相手してくれ」
造は小さく笑い、無言で頷く。
四人の敵は静かにこちらを見据えていた。風すらも止まり、次の瞬間には激突が始まる。




