第6話 魔王討伐②
昨日の午前7時頃、間違えて一度投稿してしまったようです。申し訳ございません。
魔王討伐隊が組まれて、出発してから3日。私たちは魔王と戦っていた。
事の顛末はこんな感じだ。
私たちはこの日、魔族軍の造った道を外れ、西のムーテンブーズ山脈に侵入しようとしたところであった。
そこにやってきたのは魔王。
「勇者よ。われは第三十七代魔王シネヴィ・ドゥエニャスである。一つ、手合わせ願いたい。」
ええ...なんか紳士いる...でも侵略しまくっているらしいから紳士ではないのか。
「おっし!俺がやってやる!あいつを倒せばいいんだな!」
ちがう。あんたは勇者じゃないぞ。矢野理之神。あんたは違う。いやほんとに違うから。
皆の目線での制止も効かず、「あんたじゃないぞ!」と叫んだ舞石正一も、声が小さかった。
そして肝心の勇者は...あれ?
あれ?どこへ行った?どうも別行動が多い。
ドッシャーン。音が響くからなんだと思ったが、矢野理之神が魔王を殴り倒していた。
あ、魔王倒しちゃったよ。
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「マジか...。」
何がマジかかというと、たどり着いた魔王城がもぬけの殻だったのだ。
つまり、出発して直ぐに倒した奴が魔王だったということが証明されたことになる。
流石に弱すぎるので偽物だったのかとも思ったのだが…
倒すべき相手がもう倒されているとなると、ここまで来た意味は何だったのか。
皆、ここまでつくのに疲れ切っていて、誰もいないことを知った私達は、
ここで一晩過ごして体を休めた後、帰還することになった。
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夕食が終わり、食後のお茶の時間。日持ちするので紅茶を選び、飲み始めたその時。事件は起きた。
鮎川真衣が一口飲んだ時、お腹を抑え、倒れ込んだ。
他の人も一人、一人と倒れていく。
その人達に刀を突き刺していくは勇者、龍川晃だ。
私達はなすすべもなく、1人1人殺されていった。
私は、出血によって薄れゆく意識の中で、勇者に問うた。
「どうして?」
勇者は刀についた血を拭き取りながら
「英雄は1人でいい。君たちは魔王に殺されたことにすれば誰も気付くことはない。君たちは邪魔だったんだよ。最初から、こうしようと思っていた。」
私は、ゆっくりと目を閉じた。
なぜ、矢野理之神があんなにも簡単に魔王を倒せたのか。それは、称号に関係がある。勇者は魔王を倒す定めがあるために、魔王はこの時の勇者より少し強いぐらいに弱化していた。総合戦闘能力でいえば、800ぐらいだろうか。それに対して矢野理之神は1200ぐらい。この差で、魔王はあんな簡単に負けたのである。