61話
遅くなってしまい大変申し訳ありません。
61話です。よろしくお願いします。
アンナ。良く見ておけ。
これが、これが弱肉強食の世界の理だっ!
『あっ、』
『だめえぇぇぇぇ!!やめてよママぁ!』
アンナがハチとの間に入ってきてしまった。
……クラウディア、ちゃんと抑えていてくれなきゃだめだろう、
『ごめん、キリ。油断してた』
謝らなくていい。気にするな。
『もうたたかうき、ないよ!それなのに、なんでっ!』
アンナは優しい子なんだな、嬉しいよ。
だけどな。それじゃ生きていけないんだ。
なぁアンナ。アンナが死なないためにはどうしたらいいと思う?
『わかんない』
そうか。じゃあママが死んじゃいそうだったらどうする?
『やだ』
そうだよな。やだよな。
俺も嫌だ。アンナが死んだり、クラウディアが死んだりしたら悲しい。
だから強くならなきゃいけないんだ。
守りたいものがあるから。死にたくないから。生きるために必要なことだ。分かるかい?
『うん…』
いい子だな。さぁ。こっちにっ!?
「ギッ、」
なんだ?ハチも反応してる、………多い。そして早い!?
やってられん、追いつかれて対処より、さっさと転移門くぐって逃げる方がいいな。
逃げるぞクラウディア!急げ!
アンナは頭の上に!
「でも、このハチさんは、」
そんなやつほっとけ!俺はアンナの命の方が大切だっ!
「でも……………」
急げ!追いつかれるぞ!
あー〜っもう!!!立て!ハチ!!一緒にこい!お前が来ないとアンナが来ない!!
「………………」
くそがっ!!言葉が通じねぇ!!立てよ!逃げるんだよ!
もうそこまで来てる、あれは多分だがさっき倒した奴らと同じ、か?けど数が多い。
やれるか?あの数を。
いや、やるさ。やるしかないんだ。
クラウディア!作戦変更だ、ここで迎え撃つ!
『ん。まかせて。』
ここまで来たんだ。こんな奴らにやられてたまるかよ。
さっきより数は多いが俺たちなら大丈夫だ。
アンナ。そのハチ、助けたいんだろ?なら戦うんだ。
戦って助けてやれ。もう殺すなんて言わない。
だから、まずはここを切り抜けるぞっ!
『うん……うんっ、ありがとうママっ!!』
1、2、3、4、………12体、抜けさせはしない。
クラウディア!ブレスを頼む!アンナは避けたやつをレーザーで撃ち抜けっ!
『了解』『わかった!』
クラウディアが発射体制に入る。多分だが高速移動でよけるはずだ。これは経験則だが、高速移動は多少クールタイムが発生している。そこをアンナが射抜く。
肩の力を抜くんだ。アンナ。大丈夫。お前ならやれる。
ブシャァァ!!!
「「ビュンッ」」「ギュ!?」
よしっ!先頭のヤツらには避けられたが後ろの2体に当たったぞっ!
察知が遅れたか?チャンスだ!射抜けアンナ!
「ジュッ」
当たった!いいぞ、その調子でどんどん狙ってけ!
残り9体!クラウディアとアンナは同じ流れをもう一度!
俺は前に出るっ!
再度、クラウディアからブレスが発射される。今度は全てのハチが避けた。その間に俺は前に詰め、アンナが射抜くヤツの反対側を狙う。
アンナのレーザーが1発で2体貫通させた。
俺もやらなきゃかっこ悪いよなっ!
エアスラッシュッ!「ザンっ」
からの距離を詰めて、ダブルスラッシュだっ!「「ザザンッ」
そこまで広い通路じゃないが、狭い通路でもない、当然何体かすり抜けてしまう。俺は迷わず届く範囲のヤツらを蹴散らす。
残り4体っ!届けっ!エアスラッシュ!
「ビュンッ」くそっ、避けられた、クラウディア!
「まかせて」
クラウディアが前へ。そしてスラッシュを1発。だが高速移動で避けられた。避けられるのは分かっていたのか、スラッシュの空振りの勢いそのまま、一回転して硬いオーチを避けた2体にぶつける。壁に叩きつけた2体にトドメのブレス。残り2体。
クラウディアのスラッシュを避けた2体のうち、1体がアンナのレーザーの餌食に。残り1体。
残り1体が、やけくそのように俺の方に飛んできた。
これで終わりだ。スラッシュ。「ビュンッ」
ダブルスラッシュ「ザザンッ」
ふぅーー、戦闘終了。
アンナ、クラウディア、お疲れ様。
『ん。ごめんキリ。』
どうしたクラウディア。
『もう我慢できない』
もぐもぐもぐもぐ
あ、ああ。ごめんな、クラウディア。お腹すいてるんだよな。MPも使ったろう。体力も使ったろう。
食べてくれ。おなかいっぱいにはならないけどさ、せめて回復だけでも。空腹感をまぎらわせて。
こんなに寄り道してしまった。
すぐに、すぐに治してやるからな。もうちょっとだからな。
「ディア!ちょっとまって!」
なんだ?アンナがクラウディアのご飯を止めた?
そして蜜をだして、ハチの死骸にふりかけ、ナイフのような指先で器用に切っていく。
『これをね、こうして、こうして、こう!できた!ディアどーぞ!』
これは、虫肉玉か?
『ん、ありがとう』「!?」
クラウディアが一瞬驚いた顔をして、一気に食べてしまった。
『アンナ、とっても美味しい。こんなに美味しいものを食べたことない。』
『よかった!嬉しい!』
そ、そんなに美味しかったのか、アンナ、俺にも、
『はちさんもどーぞ!』
ハチィ、、キサマゆるさんぞ、、
『ママはまっててね、とびきりおいしいのをつくるの!』
そっかぁ!ならしょうがないね!
ハチてめぇ、味わって食べなきゃ許さんぞ。「………」
なんだ、食べないのか?食べないなら「パクっ」食べるんかい。
ハチも勢いよく食べ始めた。
目の光も戻ってきてる。なんだよ。やっぱり生きてたいんじゃないか。
『いやっ』
アンナの声?
振り向いた時に俺の目に入ってきたのは、倒れるアンナと、飛び上がる2匹の蜂。
考えるより体が先に動いた。
思考が引き伸ばされ、世界がスローになっていく感覚。
2匹がアンナに攻撃しようとしてる。アンナの防御じゃ、まずい。
エアスラッシュッ「ザンっ」
あと、1匹、エアスラッシュは、すぐには撃てない。
蜂の攻撃が、アンナにせまる。
ここからじゃ、届かない。
まに、あわな、
「ビュンッ」
遅くなって大変申し訳ありません。
こんな不定期更新ですが、読んでくださっている方々に最大の感謝を。
あと1話で1章が終わります。
少しでも面白いと感じていただけたら嬉しいです。
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございます。




