59話
59話です。よろしくお願いします。
『ママ、おなかすいた』
ママ!?ママって俺のことか!?
じゃ、じゃあ、こっちのおっきいカニさんは?
『?』
まじかぁ、まあ確かに卵から生まれるのバッチリ見てたしな。そっかぁ、ママになっちゃったかぁ。
うん。どうしようも無いな。ママじゃないって言ったってどうしようも無いし。面倒見るさ。
『ママ、ママ』
どうしたんだ?
『んっ』
ん??両手を広げて?なにしてるんだ?
『キリ、頭の上に、乗りたいのかな』
あ、そういうこと?すまんな、分からんかったわ。ほれ。
おうおうおう、よじ登るのに君の手が刺さるんだ。いてててて。
よし。落ちるなよ。んでなんだっけ。お腹空いたんだったな。アンナはなにを食べるんだ?
『?』
わかんないよな。オーチ、なにか知ってるか?
『分かるわけなかろう。食べられそうな物をあたえて、食べたら食べれるものを判断すればいい。』
そうだな。そうしよう。
いてっ!いてててて!こら!触角を引っ張るな!
『あっち!』
あっち??あっちになにか、
ってかあっちは元来た道だぞ。何も無いはず。
『あっちにごはん!』
えー。ほんとか?早く外に出たいんだがな。クラウディアいいか?
『ん。いいよ。戻ろう。』
しゃーないな。行くか。どこまで戻るんだか。
『あっち!』
あっちね。分かったよ。
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自己紹介がまだだったな。
俺の名前はキリ。キリって呼んでいいぞ。
『ママ!』
ママだよ、うん。まぁいいや。
んでこっちがクラウディアって言うんだ。
『ん。よろしく。アンナ。』
『ディア!』
よしよし。
そしてクラウディアが背負ってる骨はオーチって名前なんだ。ほら。触ってみな。
『?』
これに触ってごらん?
「チョン」
『おお、よろしk』
あいててててて!頭の後ろに隠れようとするな!引っかかってる!いたっ、これ!
はぁ、はぁ、ったくアンナをビックリさせるなよオーチ!
『す、すまん、そんなにびっくりするとは思わなんだ。』
ってことでアンナ、大丈夫だ、こいつも一応仲間だ。ほらご挨拶してごらん?
『さっきはすまんのぉ。驚かせてしまった。オーチと言う。よろしく頼むぞい。』
『うん!よろしくねおーち!』
うんうん。げんきでよろしい。
さて。自己紹介ついでに戻ってきました。
戦闘痕の残るこの場に。
『ごはん!』
ごはん?あるのは女王の死体、え?
いや、だめだ。
アンナ。それはご飯じゃない。
『どうして?』
どうしてもだ。
『や。このごはんじゃなきゃや!』
あっ!こら!待ちなさい!
『キリ待って。』
なっ、なんで止めるクラウディア!
『見てて』
あっ、ああ、女王の死体の元に、
なんだ?近付いたら、光ってるぞ、何が起きてる?
『たぶん、呼ばれたんだとおもう』
呼ばれた?女王にか?
『ん、たぶんだけど』
俺には全く分からなかったぞ。あっ、終わった、のか?
光が収まっていく。
『おなかいっぱい。』
なにか、変わったところは、ある。あるぞ。
''ベビークックハニーアント
Lv1/20
ランクD
HP 108/108
MP 185/185
状態異常・なし
攻撃力 ・・304
防御力 ・・72
すばやさ ・・109
魔法抵抗 ・・68
パッシブスキル
・料理人の心得(Lv1/3)・MPイーター(Lv1/2)
アクティブスキル
・解体(Lv1/5)・蟻蜜精製(Lv1/5)・アシッドレーザー(Lv1/2)
称号
・女王の遺産
増えてる、スキルと称号。そして見た目も少し変わった、頭に小さい王冠ついてるぞ、
とりあえずスキルと称号の確認をするか。
''「MPイーター」R Lv1/3
死んだもののMPを吸収することが出来る。MPを吸い込んだ場合変換率は100%。また、魔素を含んだ物の魔素を吸い込み、吸収することができる。ただし、吸った魔素のMP変換率は25%。生きているもののMP、魔素は吸収することができない。魔素のMP変換率はレベルに依存''
''「アシッドレーザー 」SR Lv1/2
酸のレーザーを飛ばす。貫通力に優れ、分厚い鉄板をいとも容易く貫通させる。飛距離はLvに依存''
''女王の遺産
女王が遺した遺産。これを持つものは跡を継ぐ権利を持ち、成長に補正がかかる。得られる経験値が1.25倍、成長に合わせたスキル獲得、進化先に補正がかかる。
女王の死は次の世代の始まりを意味する。
女王の遺産、か。凄いものを貰ったな。
けどどうするんだ。跡を継ぐってことは、このダンジョンを引き継げるってことだろ?
アンナにとって、ここで成長していくのが1番いい気がする。多分下に就くアントは沢山いると思う。なんてったって次期女王だ。
アンナにとって、1番いい事を選んでやりたい。
俺と外へ出るより、ここにいた方がいいんじゃないかな。
な、アンナ。アンナはここに残ろうか。
『なんで?』
アンナはここで1番偉くなれるんだ。ここにいた方が安全だよ。守ってくれるやつも沢山いると思う。
『ママは?』
ママはな。外に行かなきゃいけないんだ。だから一緒にはいけな『やだ!』
『ぜったいやだ!ママと一緒にいるの!』
でもな、『やだ!やだやだやだ!』
『ママと一緒じゃなきゃやだ!』
『ママと、ママと一緒じゃなきゃ、やだよぅ』
わかった、分かったから泣かないでくれ。
ぽろぽろと涙が止まらない。あーくそっ!ほら!ママはここにいるぞ!一緒にいる!
『ママ〜〜』
『キリ、つれてってあげようよ』
そうは言ってもな、ここの方が安全なのは間違いないんだぞ。
『一緒に、守っていこ?
ここで、離れ離れなんてかわいそうだよ』
そうだけどなぁ、ん?ちょっとまて、なにか聞こえる。
ブ............ブ............ブ......ブ....ブ
近づいてくる?
ブブブブブブブブブブブブブブブ
ああ、久しぶりだな。
まだ生きてたか。運の良い奴だよ。こんな下層に1匹で来れたんだ。
ブブブブブブブブブブブブブブブ
決着をつけるか?
今!
ここで!!
「カチカチカチ」
すみませんまた投稿ボタンおすの忘れてました。
ここまで読んで頂きありがとうございます。さらっと外に出るはずがもうちょい続きそうです。お付き合い頂ければ幸いです。少しでも面白いと感じていただけたら、ブックマークと下の星の評価をよろしくお願いします。作者のモチベーションに繋がるので是非ともお願いします。




