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転生してもカマキリでした  作者: 岸辺 薫
アットチェール大迷宮
63/66

59話

59話です。よろしくお願いします。

『ママ、おなかすいた』


ママ!?ママって俺のことか!?

じゃ、じゃあ、こっちのおっきいカニさんは?

『?』

まじかぁ、まあ確かに卵から生まれるのバッチリ見てたしな。そっかぁ、ママになっちゃったかぁ。


うん。どうしようも無いな。ママじゃないって言ったってどうしようも無いし。面倒見るさ。


『ママ、ママ』


どうしたんだ?


『んっ』


ん??両手を広げて?なにしてるんだ?


『キリ、頭の上に、乗りたいのかな』

あ、そういうこと?すまんな、分からんかったわ。ほれ。


おうおうおう、よじ登るのに君の手が刺さるんだ。いてててて。


よし。落ちるなよ。んでなんだっけ。お腹空いたんだったな。アンナはなにを食べるんだ?


『?』


わかんないよな。オーチ、なにか知ってるか?


『分かるわけなかろう。食べられそうな物をあたえて、食べたら食べれるものを判断すればいい。』


そうだな。そうしよう。


いてっ!いてててて!こら!触角を引っ張るな!


『あっち!』


あっち??あっちになにか、

ってかあっちは元来た道だぞ。何も無いはず。


『あっちにごはん!』


えー。ほんとか?早く外に出たいんだがな。クラウディアいいか?


『ん。いいよ。戻ろう。』


しゃーないな。行くか。どこまで戻るんだか。


『あっち!』

あっちね。分かったよ。








―――――――――――――――――――――――――



自己紹介がまだだったな。

俺の名前はキリ。キリって呼んでいいぞ。


『ママ!』


ママだよ、うん。まぁいいや。


んでこっちがクラウディアって言うんだ。

『ん。よろしく。アンナ。』


『ディア!』


よしよし。


そしてクラウディアが背負ってる骨はオーチって名前なんだ。ほら。触ってみな。

『?』

これに触ってごらん?

「チョン」


『おお、よろしk』


あいててててて!頭の後ろに隠れようとするな!引っかかってる!いたっ、これ!


はぁ、はぁ、ったくアンナをビックリさせるなよオーチ!


『す、すまん、そんなにびっくりするとは思わなんだ。』


ってことでアンナ、大丈夫だ、こいつも一応仲間だ。ほらご挨拶してごらん?


『さっきはすまんのぉ。驚かせてしまった。オーチと言う。よろしく頼むぞい。』


『うん!よろしくねおーち!』


うんうん。げんきでよろしい。



さて。自己紹介ついでに戻ってきました。

戦闘痕の残るこの場に。


『ごはん!』

ごはん?あるのは女王の死体、え?

いや、だめだ。


アンナ。それはご飯じゃない。


『どうして?』


どうしてもだ。


『や。このごはんじゃなきゃや!』


あっ!こら!待ちなさい!

『キリ待って。』


なっ、なんで止めるクラウディア!

『見てて』


あっ、ああ、女王の死体の元に、




なんだ?近付いたら、光ってるぞ、何が起きてる?

『たぶん、呼ばれたんだとおもう』


呼ばれた?女王にか?


『ん、たぶんだけど』


俺には全く分からなかったぞ。あっ、終わった、のか?

光が収まっていく。


『おなかいっぱい。』


なにか、変わったところは、ある。あるぞ。


''ベビークックハニーアント

Lv1/20

ランクD

HP 108/108

MP 185/185

状態異常・なし


攻撃力 ・・304

防御力 ・・72

すばやさ ・・109

魔法抵抗 ・・68


パッシブスキル

・料理人の心得(Lv1/3)・MPイーター(Lv1/2)

アクティブスキル

・解体(Lv1/5)・蟻蜜精製(Lv1/5)・アシッドレーザー(Lv1/2)

称号

・女王の遺産



増えてる、スキルと称号。そして見た目も少し変わった、頭に小さい王冠ついてるぞ、

とりあえずスキルと称号の確認をするか。


''「MPイーター」R Lv1/3

死んだもののMPを吸収することが出来る。MPを吸い込んだ場合変換率は100%。また、魔素を含んだ物の魔素を吸い込み、吸収することができる。ただし、吸った魔素のMP変換率は25%。生きているもののMP、魔素は吸収することができない。魔素のMP変換率はレベルに依存''


''「アシッドレーザー 」SR Lv1/2

酸のレーザーを飛ばす。貫通力に優れ、分厚い鉄板をいとも容易く貫通させる。飛距離はLvに依存''


''女王の遺産

女王が遺した遺産。これを持つものは跡を継ぐ権利を持ち、成長に補正がかかる。得られる経験値が1.25倍、成長に合わせたスキル獲得、進化先に補正がかかる。

女王の死は次の世代の始まりを意味する。



女王の遺産、か。凄いものを貰ったな。


けどどうするんだ。跡を継ぐってことは、このダンジョンを引き継げるってことだろ?

アンナにとって、ここで成長していくのが1番いい気がする。多分下に就くアントは沢山いると思う。なんてったって次期女王だ。


アンナにとって、1番いい事を選んでやりたい。


俺と外へ出るより、ここにいた方がいいんじゃないかな。



な、アンナ。アンナはここに残ろうか。


『なんで?』


アンナはここで1番偉くなれるんだ。ここにいた方が安全だよ。守ってくれるやつも沢山いると思う。


『ママは?』


ママはな。外に行かなきゃいけないんだ。だから一緒にはいけな『やだ!』


『ぜったいやだ!ママと一緒にいるの!』


でもな、『やだ!やだやだやだ!』

『ママと一緒じゃなきゃやだ!』


『ママと、ママと一緒じゃなきゃ、やだよぅ』


わかった、分かったから泣かないでくれ。

ぽろぽろと涙が止まらない。あーくそっ!ほら!ママはここにいるぞ!一緒にいる!


『ママ〜〜』


『キリ、つれてってあげようよ』


そうは言ってもな、ここの方が安全なのは間違いないんだぞ。

『一緒に、守っていこ?

ここで、離れ離れなんてかわいそうだよ』


そうだけどなぁ、ん?ちょっとまて、なにか聞こえる。


ブ............ブ............ブ......ブ....ブ


近づいてくる?




ブブブブブブブブブブブブブブブ



ああ、久しぶりだな。


まだ生きてたか。運の良い奴だよ。こんな下層に1匹で来れたんだ。



ブブブブブブブブブブブブブブブ



決着をつけるか?


今!


ここで!!






「カチカチカチ」

すみませんまた投稿ボタンおすの忘れてました。

ここまで読んで頂きありがとうございます。さらっと外に出るはずがもうちょい続きそうです。お付き合い頂ければ幸いです。少しでも面白いと感じていただけたら、ブックマークと下の星の評価をよろしくお願いします。作者のモチベーションに繋がるので是非ともお願いします。

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