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転生してもカマキリでした  作者: 岸辺 薫
アットチェール大迷宮
54/66

50話

本編が50話に到達しました。読んで頂きありがとうございます。

50話です。よろしくお願いします。

とにかくやばい。こいつらに見つかったら間違いなく殺される。


クラウディアのミラージュはまだ完全に発動してない、どうかこっちにこないでくれ、たのむ、



「昆虫系の迷宮は気持ち悪くて嫌ね」


「オークとかゴブリンとかのゲスな目を向けられるよりはマシじゃないの?」


「確かにそれはあるわ。けど見た目が気持ち悪いのよ。女神様のお告げがなかったらこんなとこ絶対来ないわ。」


「まぁね、なんで女神様はあんなお告げしたんだろう。

アットチェール大迷宮に()()()()()()()()至急対応しろーなんてさ。」


「そうね。いつもなら場所も言わず氾濫が起きそうしか言わないもの。いっつも後手よね。」


「まぁそう言っちゃいけないよ。今回は起こる前に教えてくれてんだ。あんまり起きそうな迷宮じゃないけどね。」

「早いとこ迷宮潰して帰ろう。」




たのむ、頼む頼む、こっちに来るな。ミラージュまであと数秒なんだ。


あと7秒、






「ん?こっちにも部屋があるみたいだ。」






くっ、6、






「思わぬお宝とかあったりして。」






5、






「気持ち悪いのが居ないといいのだけど。」






4、だめか、せめて一矢、致命の一撃ににかけてみるしかない








「レオ!とまって!」


止まった!?気付かれたか!?あと3秒!!





「何だか嫌な魔力を感じるわ。」


「一応ディスペルの魔法をかけておくわね。


『「アンチカース」』


いいわよ。見に行きましょうか」


「ありがとうエミリー。聖女様の魔法は効果覿面(てきめん)だろうな」


「ふふっ。勇者のあなたに必要か分からないけどね。変な呪いでも掛けられたら困るのよ?」


「大丈夫さ!僕が全て叩き切ってみせるから!」


「期待してるわ」




「あら?」
















「この部屋、骨ばかりね。さっきの嫌な魔力は魔骨のかしら。」


「さっき魔物の肉を捏ねてるアリ倒しただろ?あれが出したゴミ箱みたいなものかな?」


「そうね。行きましょう。ここは嫌なかんじがするわ。」


「お宝も無さそうだしね。」
















ふぅーーーーーーー、はぁ、はぁ、はぁ、


い、行ったか?もうダメかと思った、

もう1人は聖女、と言っていたか?聖女と勇者、2人揃ってこんな所にくるなんて。


だが、バレなかったぞ。ギリギリだったけど。

それにいい情報が入った。


ちゃんとした情報が勇者と聖女にいっていない。

氾濫がどうとか言ってた。俺を始末しろではなかった。


そもそも女神は、俺がこの姿になっていることを知っているのだろうか?


知らないのであれば好都合、知っているのであれば気をつけないと。知ってるていで動いた方がいいな。


なんにせよ、無事でよかった。


クラウディアは大丈夫か?


『すごくこわかった』

『オーチがはなしたいって』


なんだろう。どうした?オーチ。


『今すぐアイツらを追うのじゃ。』


はぁ!?あんな俺の目にも中身が見えない相手なのに、気付かれたらおわりだぞ!!


『じゃが、ヤツらこの迷宮を潰す気じゃぞ。』



!?



そういえば。潰すって言ってたな。


『ヤツら女神の陣営なのじゃろう?なら主が倒されたらこの迷宮は潰れる。ということはじゃ、()()()()()()()()



あ!!!



そういう事か!邪神様の言ってたことがやっとわかった!


戦うなってことはきっとここに繋がる。どんな奴かは分からないが、俺たちじゃ絶対に主を倒せない。


けどあんな怪物についていくのか、


クラウディア、いけるか?


『ん。がんばる』


そうだな。ここまで来たんだ。あと少しだよな。


よし。クラウディアいくぞ!


『ん!』









―――――――――――――――――――――――――



あとをついて行ってるが、こちらに気付く様子はない。

気配察知系を持ってなくて良かった。


クラウディアは姿は消せても気配は消せない。

俺は気配を消せても姿は消せない。


見つからないよう細心の注意を払っていく。


クラウディアのMPは?


''エヴォルディングヤドカニ

個体名 クラウディア


Lv8/999

ランクD

HP 215/215

MP143/171

状態異常・空腹感


攻撃力 ・・238

防御力 ・・470

すばやさ ・・166

魔法抵抗 ・・309


パッシブスキル

・グラトニー(Lv1/2)

・サンドウォーク(Lv1/2)・サンドスイム(Lv1/2)


アクティブスキル

・スラッシュ(Lv3/3)・スプラッシュブレス(Lv2/3)

・ハイジャンプ(Lv3/3)・メテオプレス(1/3)・ミラージュ(2/5)

称号

・七罪を犯し者「暴食」''


よし、大丈夫だな。


ちょくちょくこいつらが道中切り捨てていくモンスターを食べてMPを回復してるのが助かる。

けど全て一刀で切り捨ててスイスイ進んでくから早食いだ。


問題はないかクラウディア。



『ん、だいじょうぶ。なんだかMPかいふくがおおいきがする。』



そうか。多分この倒されているモンスターのランクが高いのだろう。それも俺たちが戦えるような相手じゃない奴らばっかりだ。


それを切り捨てる勇者。しかも聖女は戦闘に参加していない。

単に戦闘能力が低くてサポート特化なのか、出る必要も無いくらい勇者が強いのか分からんが、もしも戦闘能力があったら更に手に負えなくなるだろう。


俺もいつか、こいつらを圧倒できるような強さを手に入れることができるだろうか。あんなバケモノと戦える力を。


いや、手に入れるんだ。


俺は女神の汚点、失敗だ。


バレたら必ずまた始末しようとしてくるだろう。

それに対応できる強さが欲しい。



この世界は弱肉強食。



雲の上のような存在を知ることが出来た。今はこれでいいんだ。

一歩づつがんばろう。


『キリは、だいじょうぶ?』



あぁ、大丈夫だ。いま気合いを入れ直したところ。

こいつらちゃんと目的地に向かってるかわからないけど、油断せずに追おう。


『ん。がんばろ』




そうだな。がんばろう。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。本編が50話に到達することができました。

最近の空き時間で、週の更新が3回から4回出来るぐらいだと思います。皆さんの応援が最近の活力です。

評価、ブックマークありがとうございます。まだの方も、読んで頂きありがとうございます。少しでも面白い、続きが気になると思っていただけたら嬉しいです。

是非、ブックマークと下の星の評価をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 本編50話更新お疲れ様です。 人外転生しかも昆虫種主人公と難しいと思いますが、 ハラハラドキドキしながら読ませて頂きました。 続きも楽しくお待ちしております。
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