表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してもカマキリでした  作者: 岸辺 薫
アットチェール大迷宮
51/66

47話

47話です。よろしくお願いします。

ささっと回収にいきますよっと。


と言っても、どうやって虫肉玉回収するかな。


クックアントが作ってすぐのやつを回収するってなると、クックアント、クックアントに餌運んでる脱走兵にバレそうだし、作り終わったやつを運んでるアントから奪うってなると戦闘になるし。


あれ?結構めんどくさいぞ。


バレるリスク、どっちが高い?

沢山の目に留まりそうなのは、多分前者。


かと言って、運搬してるアリから奪うのも難しいぞ。

うむむ。



運搬係のアントの背中にピッタリついて行って奪う?


いや、バレるか。


うーーん。

あ。


待てよ?背中にピッタリ。そうだな。



背中トントン作戦だ。



虫肉玉を運んでるヤツが、ある程度運んだら後ろからこっそり近づいて左側をトントン。


左側に振り向くはず。


すかさず右側から回り込んで虫肉玉をこっそり頂く。

軽くなった分は、モンスターの死骸の山から同じくらいの大きさにした破片と一瞬で交換する。


軽くなってびっくりし、前を向くからその間に交換を行わければならない。


多分であるが同じ方向から前を向くはず。顔の動きをよく見て合わせれば完璧だ。



思い通りにいけばいいんだがな。そう甘くないのが現実ってもんだ。


最悪一撃で沈めて全部かっさらう。戦闘の定義が分からんが、一方的なら戦闘では無いのでは?



ま、最後の手段ってことで。まずは入れ替えるニセモノを調達しますか。







―――――――――――――――――――――――――







あら、この餌の山は俺たちが落ちてきた山だ。正直死んだと思ったんだよなぁ。あの時。


思い出したら悔しくなってきた。


もっと強くなりたいな。


やっぱり俺は戦闘向いてないんだわ。レベル差で圧倒したりしないと駄目。自分の強みが無くなった時、何も出来なくなる。


経験を積んだって、死線をくぐり抜けたって、死ぬ時はきっと簡単に死ぬんだろう。


それがとても怖い。


クラウディアと話していたい気分。はやく虫肉玉を持ってかなきゃ。


こねてこねてっと。これくらいでいいかな。





ヒューーン






ん?何か落ちてきた。


ドサッ


またアリが落としてきたな。




ゴロゴロ、ゴロ












えっ、














え、う、うそだろ、



なんで、













なんでこいつが、






俺を、俺を、追い詰めた、こいつが!








く、く、くび、首1つで、





おお落ちて、来るんだよぉ!!




まだ、降りてきてから、


そんなに時間は経っていない!


上で何があった、何があったんだよ、


こいつがこんな姿になるってことは、こいつが負ける相手が、居たってことだろ、


そんなのに遭遇したら、勝てるわけが無い、



だからか、だから邪神様は戦うなって言ってたんだ。


戦ったら、戦いにならない、見つかったら死ぬ、だから戦闘は行うなって、目立つ行動をするなってことだろ、








あれ。


邪神の手紙に、アドバイス以外にもう一言あったよな?


あの、よく分からなかった、邪神の独り言のような一言、




なんて書いてあった??









女神が自分のミスを帳消しにしようと動いているってなかったか?




女神のミスって









俺の、こと、か?







きっと、そうだ、元々俺はカマキリに転生するんじゃなかったんだ。



女神がミスを帳消しに、



ミスを帳消し、



俺を帳消し?ってこと、か?





は、ははっ、嘘だろ。俺が何したって言うんだよ。





くそっ!




くそくそくそ!


俺は生きようとがんばってるだけだぞ!!

よくわからん都合に振り回されて!生死を決められるなんてクソ喰らえだ!



俺は生きるぞ。生きて相手の思い通りになんてなってやらん。




生きてこの迷宮を出る。


邪神様はアドバイスをくれた。クラウディアの治し方は、この迷宮の外だったから、逆に考えれば外に出られるってことだろ。


外に出るアドバイスは戦闘をしないこと。きっとそういう事だ。



早いとこ備えよう。クラウディアのMPが切れたらまずい。ミラージュがかなり重要になってくる。



俺は暗闇に隠れてればいいがクラウディアは不味い。


熱探知の何かが襲ってきたら終わりだけど、そんなこと言ったらもうきりがない。


虫肉玉だ。あれを手に入れなければ大きなロスになる。






絶対に成功させなければならない。







背中トントン作戦

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

まだまだ道半ばです。少しでも面白いと思ってくれたら嬉しいです。この稚拙な小説を読んで下さってる読者の皆様、本当にありがとうございます。かなり励みになっております。

欲を言えば、皆様の応援、もっと欲しくなってしまいます。是非、ブックマークと下の星のマークを押して頂ければと思います。応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ