表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生してもカマキリでした  作者: 岸辺 薫
アットチェール大迷宮
47/66

43.5 その2

クラウディア視点その2です。よろしくお願いします。

怖い、怖いよ。


何、急に体が動かなくなってきた、怖い。


おうちに入りたい、どこかに隠れたい。キリ、怖いよ。

『クラウディア!急いでそこに飛び込め!』


そこに、その大穴に飛び込めって?

でも、せっかく手に入れたおうちが、『いい!また探せばいいから!早く!』



……うん、わかった、ごめん、




キリはどうするの、キリがいなきゃ、わたし、どうしたらいいかわかんないよ。


『すぐ追いかける!だから行け!』


わかっ、!?





「オマエラカ、アラシテイルノハ」




なに、あれ。勝てない、キリにだって勝てない、

ここで、おわり?


嫌、、 いや、だめ、いやだよ、


『いけ!』ドンッ







あっ










いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!



キリ!キリ!いやだ!




どんどん、落ちてく、とまっ、て!


「ガリガリガリガリ」


くっ、おね、がい、


「ガリガリガリガリ」


と、まっ、て、よ、


「ガリガリガリガリ」


ああああああああぁぁぁ!!!!!!!!


「ガリガリガ、リ、ガリ、ガリ」


はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、

なんとか、止まった、鎌が、結構傷んじゃった、


でも、なんとか止まった。


結構落ちちゃった、急いで、登らないと、キリが、キリが!


私が守るって誓ったのに、キリは、私が守らなきゃいけないのに!


怖くて動けなくなっちゃった、キリに逃がしてもらっちゃった、嫌だよ、キリ、


いなくなっちゃ嫌だよ、キリ、お願い、お願いだよ、

どうか無事でいて、なんとか戻るから、お願い、


こ、んな、ところ、すぐに、登って、やるんだから、


あグッ、滑る、キリ、待っててね、すぐに、いくからね、


キリ、キリ、お願い、返事して、


キリ、



キリ、









『しに、たく、ない。』




キリ!!

『クラウ、ディア、』


よかった、キリ、いま、行くから、


『せめて、そっちに、行くよ、 』


えっ、どういうこと、

キリ!どうしたの!


『あぁ、クラウ、ディア、いまそっちに』



キリ!


キリ!大丈夫なの!キリ!




あっ


キリが、



落ちてくる、



とめないと、



キリ、



「ガッ」


ぐううぅぅぅぅぅぅ!!!!!ああァァァァァァァ!!



はぁ、はぁ、はぁ、


なんとか、受け止められた、キリ、大丈夫かな、




「ひゅー、ひゅー、ひゅー、」




よ、良かった、息はしてる、


もう、大丈夫だよ、助けてくれてありがとう。

また、キリに助けられちゃった。


今度こそ、私の番。


目が覚めるまで、守りきるから。

だから早く元気になってね。




まずは、ここから出た方がいいかな。

どこかに通じてるはず。ゆっくり降りて、出口を探そう。


少しづつ、少しづつ。


これ以上ダメージを負ったら、キリは耐えられないかもしれない。


私がこの穴を降りそこねて、地面にぶつかりでもしたら大変だから、絶対にミスできない。



絶対、助けるからね。



――――――――――――――――――――――――









はぁ、そろそろ、はぁ、つかない、かな、はぁ、

ちょっと、しんどく、はぁ、なってきたよ、


ズルッ


あっ、



「ガリガリガリガリ」!くぅぅぅぅぅぅ!!!!


はぁはぁはぁ、はぁ、はぁ、危な、かった、



つかれた、キリ、大丈夫かな、ごめんね、気をつける、からね。




あっ!!!!!



底が!見え、た、え、え?ええ??

な、なんだろう。すごい。


たくさんの、山。


死骸の山。


美味しそう。



そこに並ぶアリさんの列。

1口食べては別のところに持っていってるよ。


なにをしているんだろう。私じゃわからないな。


とりあえず、あの山に着地すればダメージも負わなそう。

ミラージュをつかってこっそり降りるんだ。


きっと見つかったら、まずいことになりそうだしね。



よし、ミラージュ発動したかな、


降りてみよ『クラウ、ディア』!?




キリ!!!!





キリ!大丈夫?目覚めた!?


『あ、ああ。身体中痛いが、そうだな、』


『なんとか生き残ったな』


うん、うん、よかった、ほんとによかった。

ごめんね、私がおうちにこだわってなかったらよかったのに。


『あれは相手が悪かったよ。しょうがないと思おう。』

『それより、体力がやばい。何か食べないと。』


うん。すぐ下にあるよ。


『うわっ!なんだこれ、工場の製造ラインみたいだ。』



『いや、なんでもない。こっそり降りてちょっと頂こう。』


うん、そうしよう。


目が覚めて、本当によかった。


『そうだ、下に行く前に。クラウディア、助けてくれてありがとな』

『クラウディアの声が聞こえなきゃ、あのまま死んでたかもしれない』

『ありがとな』


そんなことない。そんなことないよ。

私こそ助けられたもの。


生きててよかった。



本当によかった。





ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

これでクラウディア視点は終了です。またキリのいいところで挟みます。

次回からまた主人公視点に戻ります。少しでも面白い、続きが気になると思っていただけたら嬉しいです。

宜しければブックマーク、下の星の評価の方をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ