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転生してもカマキリでした  作者: 岸辺 薫
アットチェール大迷宮
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43.5話 その1

遅くなってしまい申し訳ありません。今回はクラウディア視点です。よろしくお願いします。

ずっと夢を見ていた気がするの







ちゃんと認識できたのは名前をつけてもらった時から。


何も知らない私に、たくさんの事を教えてくれた。


最初に教えてもらったのは、名前。


そして状態異常のこと。


私は大罪を犯したみたい。そんなつもりはなかったのに。

ただお腹がすいたら食べてただけ。


みんなが食べるものは量が少ない。

みんなが食べないものは沢山ある。

みんなが食べないものは沢山たべれる。


だからお腹いっぱいたべられた。


あれからずっとお腹がすいている。ずっとずっとお腹がすいて、ご飯のことしか考えられなくなった。


もうお腹は膨れているのに、ひもじくてたまらなかった。


おかしくなりそうだった。


空腹感からくるこの気持ちと、お腹が苦しいこの気持ちを何かにぶつけたかった。




それを止めてくれたのが、キリ。


もうやめときな、敵を倒せば少しでもお腹空くよ、そろそろ行こう。沢山声を掛けてくれた。


狂いそうになる私を止めてくれた。そして、




一緒に治そう、と言ってくれた。




私の中に、何かが生まれた。


これが何だかわからない。でも。こんな私を気にかけてくれるキリを。



死なせたくない。



足を引っ張っているのは分かってきた。


歩いていても、後ろを振り返って確認してくれる。スピードを合わせて歩いてくれる。


キリのスピードについていけない。



けど。私にはこの甲殻がある。キリにだって負けない防御力がある。


キリは私が守る。











そう思っていたのに。












―――――――――――――――――――――――――








進化してから、私のおうちがずっと気になっていた。


歩く度にズレて、気になって仕方がなくなり、キリに相談した。

キリは、すぐ新しいのを探そうと言ってくれた。やさしい。




アリの食料を入れる穴で待ち伏せしよう、と言われた時はびっくりした。そんな手があるのかと。


キリはとっても頭がいい。私はそんな事全く思いつかなかった。

私はどこかに落ちているのを探すのかなって思ってた。


大穴を探し始めたけど、なかなか見つけられない。


そしたらキリが、アリに案内させようと。素晴らしいアイデアだ。キリはすごい。

早速アリの餌を探しに歩いた。


餌をさがしてたら、大穴があった!!

キリについて行ったら見つかったの。さすがキリ。


とってもうれしい。新しいおうち、いいのがあるといいな。



キリがミラージュのスキルをつかってくれって。奇襲を仕掛けるって言ってたな。



キリは作戦を考えるのも上手。いつも戦うのがらくちん。



ミラージュを使って待ち伏せだ!


ちょっと楽しい。いつも奇襲するのはキリだったから。

ドキドキする。キリもドキドキするのかな。




なかなかこないな。私のMPが残り少なくなってきちゃった。そろそろミラージュを切っていいかキリに聞かなきゃ。


聞こうと思ったら、キリがなんか来たって!


結構良さげかも!でも運んでるアリさん、結構強そう。どうするのかな?




1番強いのを倒すことにしたみたい。キリが最初に攻撃するから、その後に攻撃してくれだって。


私が最初に攻撃したかったけど、強い相手みたいだから仕方ないよね。


戦闘が始まった。キリが攻撃を仕掛けるみたい!私も!


まずはキリが離れたと同時に!ボディプレス!


''レベルアップしました''


やった。1発で倒せた。また強くなれたかな。残りの兵隊さんもやっつけちゃおう。



あ。1匹逃げちゃう。キリが追うかな?


あれれ。


キリは他のアリさんを相手にしてる。私が追った方がいいのかな?でも追いつけないな。


あ!!前からもう2匹きてるよ!キリ!



キリに片方任された。がんばるよ!

スプラッシュブレス!そしてジャンプ!からのー!

ボディプレス!


決まった。今できる私の最大火力。何とかたおせたかな。


キリはもう倒してる。とっても強い。


キリがお疲れ様だって。おつかれさまだね。みてみて、おうちに丁度よさそう!


食べていいよだって!たべるぞー!いただきます!


やっぱりお腹はいっぱいにならないけど、ごはんは美味しいな。




キリはお腹いっぱいになったみたい。あと食べてって言われた。

私はまだまだ食べれるからたべちゃう。おいしい。




ん?どうしたのキリ。ミラージュを使えって?なにかあったのかな。ミラージュを使うよ。



キリがすごい焦ってる。どうしよう、なにかあるのかな。




怖いな。




ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

長くなったので分割します。

もう1話クラウディア視点が続きます。お付き合い頂けると嬉しいです。


私事ですが、子猫を引き取ることになり、昨日から面倒を見始めました。更新スピードが落ちる可能性があります。なるべく毎日更新を頑張りますが、更新できない日もできるかもしれません。

毎回読んでいただいている方には申し訳ありませんが、ご了承ください。


ねこかわいい。

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