42話
42話です。よろしくお願いします。
こう、探そうとすると見つからないのが世の常だよね。
結構歩いてるけど見つからない。
ここはひとつ、闇雲に歩かず策を練ろうか。
餌を用意し、アリに運ばせ大穴に案内してもらう。
ナイスアイデア。完璧。だろ?クラウディア。
『ん、かんぺき』
うむうむ。そうだろう。じゃあさっそく餌の準備から!
手頃な相手を探そう。
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うん。
探そうとすると見つからないのが世の常だよね!!
ちくしょう。アリばっかり出てきやがって。
肝心の運ばせる餌がいない。
どこかにお手ごろな餌、あ。『みっけ』
うん。あったね。
あったね、大穴。
く、くそう。なんか、なんだこの、なんとも言えないもどかしさは!!
『うれしい』
そ、そうだな。嬉しいな。餌探して持ってく手間が省けたってもんよ。
じゃあクラウディア、ミラージュ使ってくれる?ちょっと隠れて良さそうなのが来るまで待機してみようか。
『ん。わかった』
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良さげなの出てこないなぁ。
軟体の運ばれてきたのは論外だし。
空洞のある大きめな硬いやつ。ムズかしいな。
やっぱなんかの骨が1番可能性あるとおもう。
お。なんか来た。
あれ!アレいいんじゃないクラウディア!!
''ドラゴンモドキの死骸''
多分倒したことあるリトルドラゴンモドキの進化だよ!あれなら良さそう、
あれ、
運んでるアリ、結構強そう。
''アーミーアント(少佐)
Lv20/25
ランクC
HP 135/311
MP 199/287
状態異常・なし
攻撃力 ・・281
防御力 ・・295
すばやさ ・・248
魔法抵抗 ・・223
パッシブスキル
・指揮(Lv2/5)剛顎(Lv2/5)
アクティブスキル
・鼓舞(Lv1/5)・アシッドボム(Lv1/3)アシッドショット(Lv5/5)''
Cランクか、だが手負いだ。やっちまうか?
経験値になりそうだし。残りのヤツらも手負い、しかもCランクのやつ以外はDランクの中尉や少尉だ。
初手でCランクを倒そう。
問題はいつ攻撃を仕掛けるかだ。
さっきちょっと大穴の前見に行ったけど、やはり門番みたいな見張りが2体いた。
合計で6体。
いや、まてよ。引き渡されたら穴に落とされる。仕掛けるなら引き渡される前だ。今ならまだ4体。
合流される前に落とす!
クラウディア!俺が仕掛けたら次頼む!
ポイズンサイズ、
''ポイズンサイズのスキルレベルが上がりました''
ラッキー!
行くぞ!
致命の一撃!
「ギジャァ!!」くそ!失敗!クラウディア頼む!
ヒューーン ズドンッ!
''レベルアップしました''
よしっ!よくやった!残り3匹!!スラッシュ!「スパッ」
スラッシュ!「スパッ」
よし。残り1匹。あれ?もう1匹どこいった?
『キリ、ほかのきた』
逃げたか?まぁいいや、そっちの相手をしよう。クラウディア、片方頼む。
『ん』
「キシャァァァァ!」遅い。スラッシュ。「スパッ」
この辺りはもうワンパンだな。クラウディアの方は?
ズドンッ!
おお。あのボディプレスつえーな。あの硬さであの重さが降ってくるとか絶対潰れる。
あーやっぱり。ぺちゃんこ。
とりあえずお疲れさん。
『ん。おつかれ』
『あたらしい、おうち』
そうだな。新しいおうちだ。さっさと骨にしちゃおう。
それじゃあ頂きます。
『いただきます』
―――――――――――――――――――――――――
ふぅ。結構食べたな。あと少しで骨だけだ。
でももう限界だ、お腹がいっぱいになっちゃったよ。
クラウディア、あとは頼む。
『ん。わかった』
結構な量があったわ。
俺はアリの片付けでも、「ゾワワッ」!?
な、なんだこの悪寒は、
この感じ、確実に勝てない相手じゃないか、
どうする、
ここは突き当たり、まずいぞ、逃げ場がない、
クラウディア!!急いでミラージュを!
『?』いいから急げ!!
やばい、間に合わないか?まずいまずいまずいまずい!
くそっ、どうする、どうしたらいい、俺が不意打ち、いや、この感じは通用しない、
…
後ろには大穴しかない、
いや、大穴がある
クラウディア!急いでそこに飛び込め!
『でも、おうち、』いい!また探せばいいから!早く!
『………わかった』
『キリは?』すぐ追いかける!だから行け!
「オマエラカ、アラシテイルノハ」
っ!?
いけ!「ドン!」『あっ』
「ホウ、メズラシイ、マモノダッタナ」
「キサマモ、ハジメテミルガ」
「イマノハ、ナカマカ?」
「コロシテ、ナカマノトコニ」
「オクッテヤロウ」
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