32話
32話です。進みが悪くて申し訳ありません。
いこう、ここに居ても先に進めるところはないし、ずっと鉱石食べてることになるぞ。
怒るなよ、食べたって満腹感はこないんだよ。あれだけ食べたって、スキルで食べるられるようになった分だって食ったろ。
もうお腹がきついはずだ。
分かるだろう。もう食べられないって。
嫌な予感がしたんだ。こっちの道。
でも遅かれ早かれきっとあの称号を獲得してただろうな。
ちょっとは落ち着いたか?
ほら、もうその鉱石見るのやめろ、食べたくなるだろ?
さっきの分かれ道まで戻ろう。
随分綺麗な体になっちまったな。歩くサファイライト魔鉱石だ。
人間が見たら血眼になって捕獲しようとしそうな見た目してるよ。
そうだ。きっと無理だろうが、一緒に神官を探そうか。
その空腹感を消してもらうんだ。お腹いっぱいになる気持ち、忘れられないだろ。
目標があればきっと頑張っていけるさ。
身振り手振りでどこまで伝わったかわかんないけど、いつか魔言語のスキル手に入れて会話してみたいな。
よし。そのためにも強くならなきゃな!
死なない程度にレベリング再開だ。
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さて、どうしたものか。分かれ道まで戻ってきて、俺が行こうとした道を進んできたものの。
雑魚しか出てこない。
雑魚倒す度にカニが食べようとするのをなだめなきゃいけない。むしろ俺が食べなきゃいけないのに、横取りされそうになる。
そして経験値の足しにもならん。
かと言って格上と戦いたくはない。
なんかこう、ちょうど良さげな相手いないかな、ん?
ストップ!!止まれ!!
動くなカニさんよ。ちょっと待っててくれ。確認したいことがある。俺が先行するから。
トコトコトコ
ちがう!止まって!動くな!
そうだ。そのままだぞ。先を見てくるだけだから。
トコトコトコ
だーーーー!!待てができないのかお前は!!!
わかったよ、そのままついてきてくれ。
たぶん。何かいる。
いた!やっぱり!
''サイレントコックローチ
Lv39/40
ランクE
HP 156/156
MP 122/122
状態異常
攻撃力 ・・151
防御力 ・・139
すばやさ ・・114
魔法抵抗 ・・130
パッシブスキル
・気配希薄化(Lv3/5)
アクティブスキル
・影に隠れる(Lv2/3)
うわ、もうちょいで進化しそうなやつだ。進化前で良かった。やるぞカニ!先手を頼む!
俺は後ろに回り込む!
あっ、ちょいまって、スプラッシュブレスはあかん!
「ブシャーーーーーッ」「ピギャッッッ」
あっぶねぇ!それ避けられてたら俺に直撃だかんな!!
当たったかいいけどさぁ!
まぁ怯んだし、くらえ!
ポイズンサイズからのぉぉダブルスラッシュ!
スパパンッ
''レベルアップしました''
よしよしよし。進化が見えてきたな。
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ブラッディマンティス
Lv44/50
ランクD
HP 211/211
MP 172/190
状態異常・なし
攻撃力 ・・243
防御力 ・・199
すばやさ ・・270
魔法抵抗 ・・181
パッシブスキル
・幸運(邪)(Lv1/1)・経験値取得量アップ(Lv1/1)・状態異常耐性(Lv2/5)・気配遮断(Lv2/5)・忍び足(2/5)・危機察知(1/3)
アクティブスキル
・邪神の眼(Lv1/2)・スラッシュ(Lv3/3)・飛行(Lv1/5)・ポイズンサイズ(Lv1/3)・ダブルスラッシュ(Lv2/3)
称号
・不遇な者・邪神の加護 ・継承の記憶・ 格上殺し
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あとLv6個!
次の進化はどんな進化があるかな。たのしみだわ。
あっ、こら!俺の分も残しとけよ!俺も食べるんだからな!
ったく油断も隙もない。
しかし気づいて良かったわ。ちょっと怪しげな窪みと出っ張りあったから、どっちかに何か隠れてそうな気がしたんだよね。
おれだけ先行して、何かいるか確認しようかと思ったけど。ま、倒せたからいいわ。
ん?どうした?俺に全部くれるのか?食べる手を止めるなんて珍しい。
じゃあもらうぞ?いただきまー「ガキンッ」なんだ!?なんの音だ!?
んな!?いつの間に!?
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シャドウコックローチ
Lv23/50
ランクD
HP 181/181
MP 139/172
状態異常・なし
攻撃力 ・・188
防御力 ・・171
すばやさ ・・153
魔法抵抗 ・・175
パッシブスキル
・気配希薄化(Lv5/5)
アクティブスキル
・影に隠れる(Lv3/3)・影踏み(Lv1/3)
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もう1匹いたのか!?大丈夫か!?
いや、大丈夫だ、全然歯が立ってない。なぜ振り払わない!
スラッシュ!ブンッ
チィ!避けられた!
クソっ!多分サイレントの進化だろ!動けるかカニ!
ガンガンガン!
おお、両腕の斧ぶつけて怒ってるぞ。大丈夫そうだ。
食事の時間も邪魔されたもんな。
よし。こいつも経験値にしてやろう。
2人?2匹?でかかればこんなやつ余裕だ。
いくぞ!!
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