30話
30話です。よろしくお願いします。
カニと共にトコトコと進む。
しょっちゅうアリに遭遇し、安定の流れて倒す。
俺の全然レベルが上がらないけど、カニは多少上がったみたいだ。
''マチェットヤドカニ
Lv26/40
ランクD
HP 172/174
MP128 /131
状態異常・なし
攻撃力 ・・168
防御力 ・・226
すばやさ ・・105
魔法抵抗 ・・160
パッシブスキル
・サンドウォーク(Lv1/2)・サンドスイム(Lv1/2)
・雑食(Lv3/3)
アクティブスキル
・スラッシュ(Lv3/3)・スプラッシュブレス(Lv2/3)
・ハイジャンプ(Lv2/3)・アイアンボディ(Lv3/3)
やっぱ防御力高ぇ。固すぎだろ。
スラッシュのレベルカンストしてるけどダブルスラッシュへの派生はしなかったのか?
腕2本でできる気もするんだけど。解放になんか条件でもあるのかな。わからん。
あとこいつの悪食ヤバすぎ。魔素を含んだものなら何でも食べちまう。
鉱石だの宝石だのを食べ始めた時は思わず引いちまった。
食事に夢中になって俺を見失い、見つけてびっくりしてを何度繰り返したか。少しは学べ。
でもなんだか愛着が湧いてきたよ。お前といるとなんだか少し気が抜ける。出会う前までは考えられなかったな。
あの階段を出てからずっと気が張ってて、1人で周りを警戒して、心休まる時間も全くなかった。
なんか、うん。
めっちゃ良い奴にみえる。付いてくるか分からんけど、一緒に外を目指そうな!
はっはっは。なんでもない。そんな不思議そうな顔をしなくてもいい。さぁ進むぞ!
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分かれ道か。どっちに進もうかな。
何となくだけど左が嫌な予感がする。左はやめておこう。右に行くぞ。
ちょ、ちょ待てよ!そっちじゃない!右に行きたいんだ!おい!コラ!
あーあトコトコ行っちまったよ。なんだかいやーな感じがするんだけどな。まぁしゃーない。俺も付き合うから、イテッ!
急に止まるな、お前は俺よりでかいんだから、俺が後ろだと前見えないんだぞ。
なんだなんだ?前に何がある?
しょうがない。カニを飛び越えるか。あらよっと、
「ピカッ」うわっっ眩しっっ!
く、くそっ、なんだ!?攻撃を受けたのか?
視界が、ちくしょう何も見えん!
く、来るなら来い、
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、感じるんだ、敵を感じるんだ。
あれ?何も来ない。だんだん、光に慣れてきたぞ、
!?
す、
す、
すっげぇぇぇ!なんだこの鉱石?宝石は!!
凄いな!!すごい綺麗だぞカニ!凄い、こんなのに興味無さそうなカニまで目を光らせてる!!これはなんて言う鉱石だろう?
''「サファイライト魔鉱石」
サファイライトが魔鉱石化したもの。
その深い青は見れば見るほど引き込まれ、人々を魅了していく。魔鉱石化しているサファイライトは非常に硬く、衝撃を逃がし分散させる構造をしている為、加工が非常に困難。''
辺り1面ピッカピカだ!!
本当にすっげぇ、こんな幻想的な空間初めてだ。
語彙力なんてないからこんな綺麗な景色みても綺麗としか出てこないわ。
はぁ。ほんとすげー。初めて見る鉱石だし。サファイライトが魔鉱石化したってなってるが、そもそものサファイライトを知らないな。
''「サファイライト」
非常に珍しい7色宝石のひとつ。
拳ひとつ分の大きさで国が買えるといわている。魔素を吸収し溜め込む性質を持ち、魔法使いにとって喉から手が出る程の価値がある''
え、すげー宝石やん。こんな洞窟一面にあるけど。これが更に魔鉱石化してるんでしょ。魔鉱石もなんだか分かってないけど。調べとくか。
''「魔鉱石」
長い時間魔素を浴び続け、鉱石の性質が変化したものを魔鉱石と言う。非常に多くの魔素を含んでおり、様々な魔道具にし使用出来るが、蓄えられる魔素の量は元となった鉱石のレア度に比例する。''
なるほどね。迷宮にあるくらいだから魔素をそれなりに吸ってる訳だ。
あとちょくちょく気になってたんだけど、邪神の目の説明が人間目線な気がするんだよね。
パッと魔道具とか、魔法使いとか言われても見たこともないし。
人間用のスキルだったのかな?
ま、そんなこと気にしたってしょうがないか。
「ガンッ」「ガンッ」
なんだ!?
な、なにしてるんだカニ!
「ガンッ」「ガンッ」「ガンッ」
「ピキーーーーッ」
おうおう、何怒ってるんだ。
あ。
魔素が潤沢な鉱石。
こいつこの鉱石食べたいんだな!?
綺麗で目を輝かせてたんじゃないんだな!?
食いしん坊なカニさんです。読んで頂きありがとうございます。少しでも面白いと感じていただけたなら嬉しいです。良ければ評価、ブックマークをよろしくお願いします。




