現在のなろうは、手軽に手に入る缶コーヒーを飲みたい人間と手間がかかってもいいから喫茶店のうまいコーヒーを飲みたい人間が混在していてランキングが缶コーヒーで埋まってることだろう
さて、”日間ランキングを好んで読む読者はざまあだけあればよくてラスボスとかとの最終決戦など必要ないのかも?”というエッセイにいただいた感想で、エタ率や不完全燃焼エンド率の問題ではという意見がありなるほどと思いました。
なのでどうしても最初に面白い要素がある作品がランキングで有利になってしまうわけですね。
しかし、そうなると書籍化したい出版社にとっても、なろうの作品を拾い上げてもあまりメリットがないということになってるのだと思います。
これは近くに自販機があれば手間をかけずに飲める缶コーヒーでいい人と、ちょっと遠い場所にあって時間が取れた時でないとのめないが、ちゃんとした手順でおいしくなるように手間をかけて淹れた喫茶店のコーヒーを飲みたい人が混在していて、なおかつランキング的には缶コーヒーユーザーの方が圧倒的に多いというような状況かと思います。
実際に缶コーヒーというのはあまりおいしいものではないが砂糖をドバドバ入れてあるので、普通に飲めるというのが大きいと思いますので。
まあ私はコーヒーそのものがおいしいと思わないので、おいしくないのを承知で眠気覚ましにブラックを飲むくらいしかしませんが。
そして私が好きな紅茶の場合はさらにペットボトルやパックのものは不味くて飲めたものではないのですよね。
そして、なろうの作品数が膨大なのは、以前はメリットであったかもしれませんが、現在ではデメリットになっていると思います。
そもそもコツコツ更新されていて、10万文字に達していても、読者が読んで面白い作品とは限らないわけですが、一話から数話でエタっている書きかけ作品の残骸が膨大な量でそのまま放置されているのでは、どこに何があるのかわからない、整理整頓されていない本棚みたいなものです。
工場で働いたことのある人は4S5Sという言葉をご存じだと思いますが4Sは整理・整頓・清掃・清潔で5Sはそれにしつけを加えたものです。
そしてとくに重要なのは整理
つまり不要なモノを捨てる・片付けることで、必要なモノを探す時間をなくし、事故につながる可能性をさげること
と
整頓
決められた場所へ決められたモノを配置することで整理と同様に、必要なものを探すムダを省くことができ事故につながる可能性をさげることです。
そして整理整頓を中心とした5S活動そのものは、あくまでも生産効率を下げないようにしたり、労働災害を起こさないための手段でしかありません。
ですが、書店でも図書館でも本棚におかれている書籍は、ちゃんとジャンル別に綺麗に整理整頓されているものです。
ですが、なろうは本だけはたくさんあるように見えるがその中に、ほとんど白紙の物もある上にほとんど整理されていないような状態だと思います。
そのために人気作を拾い上げるランキングがあるはずなのですが、現状ではランキングは認知度を上げるための手段でしかなく人気のバロメーターとして機能しているか怪しくなってると思います。
ソシャゲなどは人気がなく投入した資金が回収できないタイトルは運営終了しますから、明らかに人気がないものがいつまでも残っていたりしませんし、そもそも開発費用が高騰しすぎてタイトルそのものがそこまで増えません。
なので、面白いゲームを探すことがなろうに比べればはるかに容易なわけですね。
しかし、作品数だけはたくさんあるが、ざまあや、無双でない面白い作品が読みたかったり10万文字で一冊の書籍にしたときに面白いと思える作品を探したい場合には、主に検索で探すわけですがそれが、かなりの手間なわけで、それが面倒くさい人はなろうからほかのWEB小説サイトやソシャゲや漫画へ移ってしまっている気がします。
実際私は最近なろうよりピッコマで無料で読める程度に漫画を読んでいる感じですが、なろうのようになんか見たことのある作品ばかりではなくそもそも漫画の方が圧倒的に小説よりいろいろなことがわかりやすいのですね。
なろうからの書籍化作品が売れるようにしたいのであれば、文字数が10万文字以上で全部を通してみて面白い作品がわかるような書籍化希望ランキングを別に作った方がいいのではないかなと思います。
そしてその場合は感想を閉じてはいけないとした方がよいでしょうね。
むろん削除やブロック・ミュートはOKですが。
あとはわざわざ隔離する必要はないが、転移・転生・ざまあ・その他のまずランキングを仕分けてその中に恋愛・ファンタジー・文芸・その他で分ければいいのではないかなと。