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忘れたい  作者: 恋のナンバープレート
1/1

こんなことになるのなら

この小説を読む前に、不純愛について考えてみてください、どう思っているか考えさせられる作品です

 2020年12月25日 21時00分


「お疲れ様でした」

 仕事が終わりケーキ屋に予約していたケーキを取りに行き花屋で真琴の好きな赤色のアネモネという花を買い、慎司は会社から電車で10分ほどにある我が家へ足を急がせた。


 ガチャ

「ただいま、ごめんね少し遅くなちゃった」

 だが返事はない。

 寝てるのかな、慎司はそう思いリビングへ行き、真琴のことを心配に思い寝室の扉をあけた。

「だめっ 慎司が帰ってきちゃう」

 慎司は呆然と立ち尽くした、結婚記念日の今日、妻の真琴が浮気していたのである。

 信じられなかった、結婚して今日で3年が経ったのに・・・

 なにもできずに立ち尽くしていた慎司に気づいた真琴は「慎司君、違うのこれには色々あって・・・」

 慎司は弁解しようとしてくる真琴の腕を振り払い家を飛び出した。

 とにかく遠くへ行った。

 わからないほど遠くへ行った慎司は携帯が鳴り会社からかと思い見てみた、休みの連絡を入れなかった会社からではなく、真琴からの着信が沢山きていて、留守番電話も残されていたが今は聞く気になれなかった。


 “ブーブー”


 気づけば次の日の朝になっていた。慎司は真琴からの着信で起きた。「今日は最悪の目覚めだ」そう思った。

 慎司は無意識に真琴からの電話をとっていた。

「もしもし慎司?良かった。昨日のは理由があるのお願い帰ってきてください」プツッと電話が切れていた

「なにがもしもし慎司だ」携帯を投げたかっただが、真琴の声が聞けて安心している自分がいた。

「良かった真琴は自分をまだ心配してくれてる」そう心のどこかで思っていた。

 とりあえず家に帰ろうと思い車を走らせた。

 家に帰りつき、玄関の扉を開ける。


 ガチャ


「慎司!良かった本当に良かった」

 慎司を見た真琴は泣きながら慎司に抱きついてきた。

 慎司は真琴の気持ちが少しもわからなかった、浮気していたくせになぜ僕を心配しているのか、もう何もかもわからなかった。どうしていいかわからず、慎司は泣いている真琴の頭を撫でてリビングのソファに腰掛けた。

 その姿を見ると真琴は少し泣き止み慎司にコーヒーを淹れ始めた、もちろん真琴とはなにげない日常の会話はできなかった。

「慎司君、話があるの。。。」突然言われたが慎司はどんな言葉が来るのかもうわかっていた。

「あのね、私たちもう終わりにしよう」やはり予想通りの言葉だった。

「私ね、他に好きな人がいるの、もうその人との赤ちゃんもいるの」正直、子供ができているのは予想外すぎた。

「わかった、真琴ちゃんが幸せならそれでいい」今できる精一杯の強がりをした。

 真琴は引き出しから離婚届とペンと印鑑を出してきて

「お願いします」その一言だけだった。その一言で慎司の3年間はすべて消え去っていった。

 離婚届にサインすると真琴はまるでわかっていたかのように「引っ越し屋さんが11時に来るから」と言った。真琴は絶対ここでサインしてもらう予定だったらしい、なんだか現実が飲み込めなかった。時間が経つたびに行き場のない思いが込み上げその思いの処理に手一杯だった。

 11時になると真琴の言った通り引っ越し屋がきた、真琴の引っ越しのための荷造りを慎司も手伝った

「あー!懐かしい」真琴は棚の奥にしまっていたアルバムを見つけたそれをみた真琴はなぜか明るかった。

 写真の中の2人は眩しいくらいに輝いて楽しそうで、まるで今の2人とは真逆だった。

 片付けをするたびに見つかる2人の思い出に慎司は目を背けたかったが、嫌でも頭に残っている思い出には目を背けることはできなかった。


 2007年8月20日


「慎司君!夏祭り一緒に行かない?」それが2人が付き合うきっかけだった。

「もちろん!」ここで断る理由がなかった、日は流れ夏祭りの日になった、気づけばこの日まであまり寝れていなかったかもしれない、慎司は浴衣をきてバイトで貯めていたお金をありったけ持っていき待ち合わせ場所へ向かった、着いたのは予定の40分前だった。

「まだ、来ないだろうから今からなにしよう」そう思っていた矢先だった。

「慎司君!もういたの?」聞き慣れた声がして、その方向へ向くと浴衣姿の真琴がいた、どうやら真琴も楽しみで早く着き過ぎてしまったらしい。

「うん!真琴ちゃん浴衣似合ってる!」

「ふふっありがとう」ニコッと笑ってくれたその笑顔だけで何もかもを忘れるくらい可愛かった。

 慎司はそれからのことはあまり覚えていなかったが一つだけは鮮明に覚えている、告白についてだ。

 確か、告白は終わる気配のない夏祭りを友達の輪から2人で抜け出し、帰ろうとしていた時だったと思う。

「真琴ちゃん今日はありがとう、またね」

「やだ、帰りたくない、慎司君と一緒に居たい、毎日慎司君と居たい」

「俺は真琴ちゃんのこと好きだ、いつでも考えて頭の中いっぱいだよ」と言った。

 2人は声を揃えて「付き合ってください」と言った。

 慎司と真琴は2人とも恥ずかしがりながら「はい!おねがいします」と言った。

 それが告白だったと思う、付き合ってからは時間が経つのが早かった。水族館へ行ったり遊園地や色々なところで思い出を増やし同時に写真の数も増えていった。

 もちろん喧嘩もした、別れる危機は何度もきたがうまく2人でやってきた。

 月日は流れ、真琴と付き合い4年が経った。真琴と慎司は社会人になり、2人で家を借りることにした。

 最初はあまり綺麗ではない1LDKの家だったが、2人はとても満足していた。そこに何年かすみ、今の家に引っ越した。

 引っ越して最初の冬、世間はライトアップされ明るく染まっていた、すっかりクリスマスムードである。

 慎司は真琴へのプレゼントに結婚指輪を買って、仕事を早く終わらせケーキを買い、カスミソウも買った。

 足早に家へ帰り玄関を開けると「慎司〜!寂しかった」真琴が抱きついて、慎司はケーキが崩れないように置き真琴をそっと抱きしめた。

「ごめんね、少し遅くなっちゃった、ただいま」慎司の声に安心したのか真琴はニコッと笑いケーキを持ってリビングへ向かった。

 そして普通に食事をしたがその日の食事はあまり味わえなかった。

 真琴がケーキを出した時に慎司は「真琴ちゃん結婚しよう」そう言って結婚指輪をだした。

 真子は驚いた様子で「えっ!ありがとう」その一言だった。

 慎司は返事されてないと思いもう一度「結婚しよう」と言った、真琴は「もちろん!」そう言ってくれたそこで婚姻届を書き次の日に提出した。それからというもの毎日があっという間だった。そして今日を迎えた。

 アルバムを見ていた慎司は泣いていた、泣き止もうとしてもダメだった、今はそんな思い出なんて消し去りたかった。

 そう泣いているうちに真琴ちゃんの荷造りが終わり早々と荷物をもち玄関へ向かっていった、その後を慎司も着いてゆき真琴ちゃんを見送った。

「真琴ちゃん、元気でね、風邪ひかないように暖かくしておくんだよ」

「うん、ありがとう」そういって扉をしめた真琴ちゃんはうっすら涙目だった。

 家に1人残された慎司はどうしようもない孤独感と罪悪感に見舞われ忘れようと努力するも忘れられず、2人の思い出が色褪せるまで慎司は真琴を待ち続けた。

真琴ちゃんはどう思っていたのか次はそれを書きます、良かったら読んでください!

ありがとうございました

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