表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

捕捉される女

短いです。




「絶対に逃がさない」


 決めた。紫蘭を伴侶にする。


 いや、確かにこのままいけば彼女が伴侶なんだけど、紫蘭本人が逃げたがっているし、万が一、破談になったら困る。


 会いに来るほど大蛇が好きな女が他にいるわけない。紫蘭なら、大蛇に抵抗はないことがわかっているから尚更だ。


 だが、どうすればいい?


 緑華の場合と逆で、紫蘭は大蛇は好きだけど、俺を好きなわけじゃない。どちらかというと嫌われている。


 このパターンは考えたことなかったな






 別の日の定例の茶席で、俺は探りを入れることにした。


「紫蘭、青い大蛇は見たか? 」


「ええ、お会いしましたわ」


 まるで大蛇が人のような物言いだな、気に入った


「あの蛇は大きいだろう? 怖くはないか? 」


「いいえ。大きいからといって危険とは限りませんわ。美しい蛇でしたし」


「あの蛇が気に入ったのか? 」


「そうですわね。優しい蛇ですもの」


 俺が美しい? 優しい?


 彼女に蛇の姿を誉められて、とても嬉しくて堪らない。


 少しにやけてしまったらしい。不審げな紫蘭が思い出したかのように聞いてくる。


「そういえば、あの大蛇はどなたの蛇ですの? 」


「ああ、あれは俺の蛇だ」


 本当は俺だけどな


「まあ、そうでしたの。蛇がお好きなのは女性皇族の方ばかりと思っておりました」


「そういうわけでもない。だが青い大蛇以外にはあまり触らない方がいい。蛇の主が機嫌を悪くする」


 嫁姑、小姑問題は避けたいしな


「そうですわね」


「青い大蛇なら、いくら触っても構わない。

 好きにするがいい。好きに会いに行け」


「ありがとうございます、嬉しいですわ」


「いつでも会えるというわけではないだろうがな。

そうだ、あの蛇に会いにいく時は、必ず事前に俺か、俺の側近に言え」


「なぜですの? 」


「いいから、絶対だ」


「? わかりました」


「それと、あの蛇と一緒なら、どこでも、いつでも、いて構わない。俺の許可も不要だ」


「どこでも? 殿下の執務室でも? 」


「ああ、執務室でもだ」


「よくわかりませんが承知しました」

 

 先に、蛇の姿の俺から離れられないようにしてやろう



 今日の会話は、すべて青い大蛇絡みだったが、いつもより話せたし紫蘭に表情があった。おまけに微笑んでもくれた。



 可愛かったな

 彼女と相愛になれたなら、どんなにいいだろう



 その晩、俺は家族を集めて協力を頼んだ。

 俺に紫蘭が落ちるまで秘事を話さないことも。






お読みいただき、ありがとうございます。


【緑華】

第4皇子 碧色の蛇になる

蒼亜のアシストもあり相愛の伴侶を得た。


【前皇帝陛下】

数年前に他界。蒼亜達の祖父

白い大蛇に変わる人だった。

紫蘭が森で迷った時、大蛇の嗅覚と熱感知で

紫蘭を見つけ無事辺境伯に届けた。


【現皇帝陛下】

銀色の蛇になる

皇帝としては○

父としては子煩悩で親馬鹿

妻を愛でるのが趣味


【第1皇子、第2皇子】

金色と赤色の蛇になる双子

いつも一緒にいる。

兄弟思いで優しい

蒼亜と10歳離れている

緑華の最初の婚約事件の時は

2人とも、長期視察で不在だった。



青い大蛇は全身濃い空色のアナコンダのイメージ

ヒトの姿は、青い目になった俳優の坂口憲二さん。

お兄さん好きの弟想いな勝手なイメージですので、

ご容赦ください。

あんなカッコいい俳優さん減ったな…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ