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幸也先輩へお願い
『俺で 良いの?』
幸也先輩が私に声をかける
『えっ?ダメですか?』
『ん? ダメじゃないよ。俺を選んでくれて嬉しいよ。 美桜にお願いされて嫌なんて言う人、いないでしょ?』
幸也先輩が不思議な事を言う。嫌っていう人いるでしょ!!
幸也先輩って意外と天然さんなの? と心の中でつぶやく
『そうですか? それじゃあ、大倉先輩に聞いてみますか?』
『美桜、時間の無駄だから止めておけ』
真剣に言う幸也先輩。
『ふふっ、それじゃあ、幸也先輩 お願いします』
先輩達が待つ第二音楽室へ来た私達
『美桜ちゃん いらっしゃい』
相変わらず賑やかな、大倉先輩先輩
幸也先輩が私に
『美桜 放っておけ 相手しなくて良いから』
呆れたような諦めたような雰囲気の幸也先輩の言葉に
『は~い』
笑顔で答えると
『え~~~~~~~~~~~何この2人!!! どーなってるの? 美桜ちゃんの どえすぅ』
大倉先輩が ふざけだした。