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愛と優しさに包まれて   作者: 菜須よつ葉
全校音楽会
86/152

幸也先輩へお願い

『俺で 良いの?』


幸也先輩が私に声をかける


『えっ?ダメですか?』


『ん? ダメじゃないよ。俺を選んでくれて嬉しいよ。 美桜にお願いされて嫌なんて言う人、いないでしょ?』


幸也先輩が不思議な事を言う。嫌っていう人いるでしょ!!


幸也先輩って意外と天然さんなの? と心の中でつぶやく


『そうですか? それじゃあ、大倉先輩に聞いてみますか?』


『美桜、時間の無駄だから止めておけ』


真剣に言う幸也先輩。


『ふふっ、それじゃあ、幸也先輩 お願いします』


先輩達が待つ第二音楽室へ来た私達


『美桜ちゃん いらっしゃい』


相変わらず賑やかな、大倉先輩先輩


幸也先輩が私に


『美桜 放っておけ 相手しなくて良いから』


呆れたような諦めたような雰囲気の幸也先輩の言葉に


『は~い』


笑顔で答えると


『え~~~~~~~~~~~何この2人!!! どーなってるの? 美桜ちゃんの どえすぅ』


大倉先輩が ふざけだした。




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