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悠斗のダメ出し
『俺も、美桜ちゃんのお弁当、食べたかったな』
悠斗先輩が残念そうに言う。
『え~~ 悠斗先輩は、美味しいお弁当食べてるからダメですよ』
意味が分かっていない私の発言に、悠斗先輩が
『美桜ちゃんの手作り弁当だから食べたいんだよ 俺のために作ってくれるっていうのが嬉しいんだよ』
悠斗先輩が少し耳を赤くさせて教えてくれた。
『機会があれば悠斗先輩の為に思いを込めて作りますよ』
と言うと
『そこは、愛情を込めてって言わないとダメだよ美桜ちゃん』
悠斗先輩のダメ出しがでた。
『はい』
返事をして悠斗先輩を見つめたら、悠斗先輩は笑っていた。