ランチタイム
『池田先生、良かったら他のもどうぞ』
と、言ってみる。どうせ食欲なかったから、ありがたいかも。
『じゃあ~ 俺のメロンパンをあげよう』
池田先生が言うので・・
『あっちのプリンが良い』
わがままを言ってみたら
『良いぞぉ 美桜ちゃんになら あげちゃう』
派手なお言葉で、プリンをもらいました。
私のお弁当は、池田先生へ
2年7組の先輩たち(特に、大倉先輩)
『池田先生、良かったじゃん。 最初で最後の女の子からの手作りお弁当』
『写メしておこう』
クラスメイトの声に反応して、どんどん危ない人に見えてきた
『内藤先生に自慢してやろう』
盛り上がる池田先生。
『・・・・・』
(プリン食べよう)
『美桜ちゃん、プリンだけじゃ、お腹すいちゃうよ』
悠斗先輩が心配して声をかけてくれた。
『この雰囲気に緊張しちゃったかも。体調悪いとかじゃ無いから、大丈夫ですよ。悠斗先輩』
『俺が作って無いけど、卵焼き食べる?』
優しい悠斗先輩
『うん』
何故か頷いている私。
(えっ? 私 どうしたの?)
自分でも驚いている。
えっ、目の前に一口大の卵焼きが・・・これって!!
もしかする?世間で言う "あ~ん"なの? こんなタイミングであるの?
私が困ると、悠斗先輩も困るかも・・って思って自分で
答えを出して・・ パクって食べた。
その瞬間