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昼休み
昼やすみに、保健室で湿布を貼り替えてもらって教室に戻る。
教室に入ると・・・
『美桜、お帰り』
彩花が声を掛けてくれた。
『美桜、その足じゃ体育無理だね』
心配をしてくれる恵。
『うん』
この会話を聞いていた男子が
『藤堂、体育サボれるじゃん』
会話に入ってきた。 そんな言葉に
『サボるんじゃないもん、出来ないんだもん』
ここでさらに、私の怪我で話が盛り上がっていく。
『美桜、体育の授業サボったら成績下がっちゃうね・・やばっ』
彩花が言うと、
『えっ? 美桜お前下がるほど体育の成績無いだろっ』
前の席の榊くんが、彩花の話を盛り上げる。
『もう! 美桜成績そんなに悪くないもん』
『美桜が拗ねるぞ。ただでさえ足痛くて辛い思いしてるから止めてやれ』
遥翔くんが、私を庇ってくれる。
『はいはい出たよ。遥翔が美桜ばっかりひいきすること』
彩花と榊くんが2人で盛り上がる。
(私を話題にして盛り上がらないで・・)
と思う私。