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1年7組へ依頼
池田先生が内藤先生に頼んでくれて教室に入れてくれた。
内藤先生がクラスに向けて話をしてくれた。
『ちょっと、今から池田先生から話があるから注目して』
内藤先生の直球な振りに、笑いが起きた。
『内藤先生から時間をもらったので、少し話を聞いてください。合唱コンクールの伴奏者が部活中に怪我をしてしまって代わりに弾ける人が居なくて、無伴奏かCDになりそうなんだ。音楽の先生は流石に贔屓になるからダメなんだ。山下が藤堂とちょっとした縁があって今朝2年7組の手伝いがしたいと、申し出てくれたという話を聞き、早速クラスで話し合ってきた。こちらのクラスに迷惑をかける事はしない。だから藤堂さんを2年7組にも貸して欲しいんだが、許可してもらえないかな?』
池田先生が1年7組のみんなに頭を下げた。