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【先輩たちside】池田先生が許可
『池田先生、朝のホームルームの時間を少しください』
『わかった。俺がお前らに話を振ってやるから頑張ってみろ。もし、クラスの了承が取れて藤堂が引き受けてくれたら1年7組以上に守ってやらなきゃ、いけなくなるぞ。他学年に伴奏してもらうなんて聞いたら、2年の他クラスは興味本位で来る奴がいるはずだぞ。守ってやれるのか?』
いつになく真剣な表情の池田先生
『勿論です。そのことも含めて俺等の7組も1年7組に負けないくらい纏まっていると思ってます。美桜ちゃんには嫌な思いをすること無く、ピアノ伴奏してもらいたいと思っています』
『山下・・。良いこと言ってくれるねぇ』
池田先生、嬉しそうです。
『俺の代わりに伴奏してもらえるなら、しっかり支えます』
『仲良く一緒に楽しみます』
『大倉、お前が1番の心配の種だよ』
呆れ気味の池田先生。
『先生、ひでーし 俺だってちゃんとできるし・・。』
自己アピールに、職員室が笑い包まれました。