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雪村君の正義
『いちいち他クラスの人に、色々言われたくないんだけど。それこそ練習の邪魔だから、俺等の傍に来ないでくれる。俺、集団で人の悪口言う卑怯な奴、大っ嫌いなんだよね。7組全員同じ気持だから。美桜に何言っても、俺等7組が変わること無いから。全員で守っていくし支えていくからくだらないことしてないで、君たちも練習したら?君たちのクラスまともに練習してないよね。コンクール当日、恥かかないようにね。二度と来るなよ!!!』
雪村くんは、女の子たちと対峙した。
たぶん、中に雪村くんを好きな子がいたんだと思う。
まさか、雪村くんに睨まれてこんなこと言われるなんて思っていなかったんだと思う。
完全に嫌われたと感じたのか目に涙をためて、音楽室を覗いて睨みつけている子に雪村くんが、とどめを刺した。
『美桜に何かしたら俺、お前のこと許さねーからな』
女の子に向けては、きつい言葉だなぁ。とは思うけど
今まで、私はコレ以上の事を言われたのだから・・・。
泣きながら悔しそうに、集団で帰っていく女の子たち。