44/152
美桜の決意
私が原因で遅くなってしまった指揮と伴奏の練習しなくちゃ。と思っていたので
『雪村くん、ちょっと良い?』
声を掛けた私
『うん、良いよ』
雪村くんが快く返事をくれる
『今日時間あるなら、伴奏するから練習しない?』
『美桜、倒れたじゃん。大丈夫なのか? 無理すんなよ』
心配をしてくれる雪村くん
『うん、ありがと。大丈夫、今苦しくないから』
大丈夫と伝える私。
『わかった。でも辛くなったらすぐ声掛けて 約束だからな』
私を気遣い、心配をしてくれる雪村くん。
『ありがとう。指揮者が雪村くんで良かった』
小さい声でつぶやいた声を雪村くんは聞いていた
『俺も、伴奏者が美桜で良かったよ』
雪村くんがつぶやいていたのを
私は気づいていなかったらしい・・・。