悠斗先輩の励まし
保健の先生が
『ふふっ 楽しみねぇ、先輩・後輩の・・・。きゃぁ~ 先輩の頑張りを見届けなくちゃ』
保健の先生が、何故かウキウキしている。
『あっ、お迎えって言ってたわね。内藤先生に連絡しなきゃ』
保健の先生が言うと
『あっ、俺が送っていきますよ』
悠斗先輩が申し出てくれた。
『じゃあ、お願いしちゃおうかなぁ。1人にならなきゃ良いなら、先輩に守られて教室に行きなさい♡ ふふっ♡』
なんだかとっても怪しい、保健の先生。そんな先生を見ていたら悠斗先輩が声をかけてくれた。
『じゃあ、美桜ちゃん 行こうか?』
『はい』
素直に悠斗先輩に返事をする私。
廊下を歩いて2人で教室に向かう。
『美桜ちゃん、合唱コンクールの伴奏者なんだって?美桜ちゃんのピアノ楽しみにしてるから、頑張って欲しいなぁ。出来そうかな?』
悠斗先輩が私を励ましてくれているのは、伝わってくるんだけど
『今は、ピアノの前に行くの、怖い。 でも弾かないと・・』
不安が溢れる私。
『怖いかぁ・・うん。怖いよね。美桜ちゃんのピアノ伴奏をクラスの子、待ってると思うよ。 俺も美桜ちゃんのピアノ聴きたいなぁ。 不安な時は、傍にいてあげるから頑張ってみない?』
私の事やクラスの事を考えてくれる悠斗先輩。