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悠斗先輩のお迎え
私のいないクラスで、こんな話し合いがされているとは思わなかった。
いつも支えてくれる7組のみんなに感謝です。
内藤先生のクラスになれて本当に良かった。
その日の午前中は教室に戻ることが出来ませんでした。
午後の授業から出ることになった私。
4時間目が終わって、暫くしたら
『美桜ちゃん、落ち着いたかな? お見舞い持ってきたよ』
悠斗先輩が、いちごミルクを持ってきてくれた。
『えっ?』
『いちごミルクなら飲めるかなぁ? って思って美桜ちゃんのイメージで、いちごミルク買っちゃった。ほら、飲んで。次から出るんでしょ? 教室まで送るよ意地悪な事を、言う奴がいたら俺が許さないから!!』
悠斗先輩の言葉が届く。
『えっ・・でも』
『美桜ちゃん、俺に甘えて欲しいなぁ。 誰よりも俺だけを頼りにしてもらいたいなぁ。 美桜ちゃん?どうしたの? 泣かないで』
悠斗先輩の優しい言葉に、感極まる私。
『そんなに優しくされたら、甘えちゃう』
美桜の心からの言葉がこぼれていた。